詩人:おるふぇ | [投票][得票][編集] |
空を見るのが好きだった
その瞬間だけは
素直に
なれる気がして
ありのままで
いられる気がして
どうでもいい
なんて言わないで
どうして
空が青いの
どうして
花が咲くの
そんなこと
いくつになっても
言っていたい
あなたと
空を見ている瞬間
それはあなたと
いる時間のようだ
わたしは
あなたにとっての
空みたいな
存在でありたいの
晴れ空の日には
ぽかぽかと
日だまり
曇り空の日も
雨の空の日も
たまには
必要なのでしょう
けれど
たまにでいいよ
心はいつでも
晴れていたい
あなたと二人
ぽかぽかと
目を閉じて
深呼吸すれば
なんだか
宇宙の
広さや大きさに
すっぽりと
抱かれてるみたい
「不思議だね」
「あったかいね」
しーんとした夜に
寄り添いながら
お互いの温度で
二人は一つになる
そんなふうに
年を取りたい
最期の瞬間は
ただあなたを
空に描くよ
あなたの笑顔を
空に描いて
いつでも
見上げれば
あなたを感じる
わたしが
先だとしても
あなたも
そうしてくれる
だって
わかってる
空でまた逢える