名前も顔もないホコリにまみれた姿で道行くひとに声をかける。いつだって枯れたままの葉は回復しようとしてもなかなか難しく愛することを葬っていた。追い掛けて何もつかめずにココへ戻ってしまう僕はほんとにどうしようもない奴で。。それでも君は何も言わずに一緒にいてくれた。追い掛けてつかめなかったものだけを君だけに捧げたかった幸せだと少しでも感じさせたかった。
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