詩人:Riu | [投票][編集] |
前略〜愛しい黒恵へ
樸はキミの其の眼が憎い。何時も樸を憐れむ様に視ている。
樸はキミの其の唇が憎い。何時も樸を侮辱し下樸の様に遣う。
樸に何を望?樸に何を求?キミは救いなど要らぬと樸に告げたハズだろう? 今更、樸に何を?
キミが最後に望んだ箏を成し遂げたハズだろう?
愛しいキミが“死”を感じたいと願ったから。
樸は昨日、キミの眼の前で舌を咬み契り。意識消えウル中で耳を契り唇を鬱ぎ。ソシテ、眼を潰した。他に何を望…?
コノ手紙は未完成で或る。樸が生きて居る時に書いたモノなのだから…。
愛しい黒恵へ
哀しい歌をキミに贈