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ただね なんとなくね
彼方が気になって
ただね じわーっとね
彼方を好きになって
ただね すぅーっとね
彼方がいなくなって
ただね でもね やっぱりね
彼方が気になって
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幾つも出会いがありまして
うれしい出会いもありまして
あの娘が町にやってきた
靴下の町からやってきた
まっくろ黒毛の髪の毛で
まっくろ黒地の服をきて
夜光虫が集まる店で働くよ
ピーンボールの玉となるよ
あっちへ行ったり
こっちへ行ったり
高得点を弾きだし
ハイスコアー叩きだし
一番下のアウトポケットの
僕のとこまで抜けて来ません
まっくろ黒毛の髪の毛も
まんまる笑顔のほっぺたも
僕のとこまで抜けて来ません
僕のとこまで帰って来ません
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周りがみえなくなって
相槌ばかりの日々が続き
笑顔の中にため息ばかりで
心が壊れゆくから
星砂の占をしました
目を閉じて一つだけ
手にした星砂のとげを数える占いを
とげの数から始まる出逢いを
私だけの占いを
新しい出会いがあって
大切にしているつもりでも
だけど気づけないうちに
引き裂いてしまうから
星砂の占をしました
目を閉じてすこしずつ
手の平から溢して最後に残った占いを
とげの数だけ実らない恋を
私だけの占いを
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今日は茶当番
以外とけっこう
空気読よんだり
空気を操作したりして
おもしろいのよね～ん
では張"利休"ってい"光悦"なんてね
最初のお客様はと
おっ
ほうとう屋の武田様か
先代には世話になったようだけど
最近業績も悪いし落目だからね
おまけに商売もせっかちで
他社やすぐ茶に手につけるから
ちょっといじわるして
激熱でいくわよーん
武田
「熱っ」
"目が豆鉄砲喰らってるわ ふふふ"
"すぐ口にしたのは彼方だけだから"
"仕方ないわね 会社のためよ"
「では課長失礼します」
今度のお客様はと
いつもの
かまぼこ屋の北条様か
何かと提携とか共同出資とか得意よね守り堅いし
茶も相手より先に手をつけないし
いつも冷めてから口にするのよね
それなら冷めても渋く無い様に
薄口でどうぞ
北条
「ずー・ふぅー」
"客がみんな北条様みたいだと楽なんだけど"
"今後も宜しく！敬意をこめて天然水で"
「では部長失礼します」
最後のお客様はと
ひえー
外資系の織田様か
ITだの㈱操作などで会社が乗っ取られるわ社長ピンチね
しまった情報がないわおまけにお茶も切れたし
ええい仕方ない私の携帯のモンカフェでどうだ
社長・・・
織田
「おーこれは有難い私は茶が駄目でね～気が利くなお主」
「あっぱれじゃ ぜひ我が社へどうだ！」
私・・・
《会社は乗っ取とられずに済んだけど私が乗っ取られた》
「では社長お世話になりました」
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鈍い影 奴と私
その青白く鈍い影 奴がはみだしている
毎日みつめて
どうするつもりだい
研いでも研いでも サトラレたいのか
何も切れないその刃物を 餌食にされたいのか
どうするつもりだい
叩いても叩いても その醜く黒い顔がはみだしている
音のしない扉叩いて
どうするつもりだい
光もあたえない 私の髪が逆立ち
涙もあたえない 血が逆流し始め
叫ぶ声も怒りさえも 奴がシンクロしていく
お前には何にもあたえない 奴がシンクロしていく
お前は 私はサトラレるのか
ただ存在してればいい 餌食にされるのか
お前は その汚れた黒い血
ただ閉じていればいい
奴が感染していく
奴が増殖していく
私の意識を消してくれ
その刃物が永遠に消えないように
餌食にされる前に
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好きでも無いこと
無理して取組んで
やりたくない仕事
嫌々強制されて
そんな彼方だから
頑張ってなんて
言えない
彼方は頑張りやさんだけど
今の状況は頑張れないと思うから
「しっかり我慢してね」
その言葉を送る事にした
頑張ってなんて
誰でも人事の様に言えるけど
我慢してねなんて
事情知らないと言えないからね
私って心あるでしょ だから
「しっかり我慢してね」