詩人:青空 | [投票][編集] |
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パパとならんで歩いた
パパの手をつかんでる
パパのほはばは大きい
僕はひっしに追いかける
パパが時々ゆっくり歩く
その度 僕は顔を見上げた
パパが言った。
『アイスほしい?』
僕は言った。
『うん、ほしい!』
パパがアイスをくれた
にぎられてた手ほどいた
パパはいなくなってた
僕がアイスに夢中の間に
僕は空を見上げた
白い煙が上がってた。
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電車に揺られ
今日も空を仰いでる
矢印の形をした雲
光を零した
空をみていた
電車のなかは
笑い声が響いてる
聞きたい言葉(こえ)は
遠い町と心のなかに
輪郭線が引けなくても
僕は貴女を映し出せるから
笑ってる貴女にもう一度 逢いたいよ
夢のなかを迷いたい
貴女と僕 うさぎになって
終わりの来ない
花園を駆け巡るの
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明らむ夕陽を窓際から眺めていた
午後から始まる授業
窓の外では 番いの雀が
幸せそうだ
もし詞が 届くのなら
僕の気持ち伝わっただろう
静かな教室には
貴女と二人きり
囀り方を 知ったなら
僕の気持ち伝えたい
音に出来ないメッセージ
心で何度も呟いた
赤らむ横顔を朱い夕暮れ
の所為にしていた
午後から始まる授業
二人きりの時間は
幸せだった
別の道を歩んでる
今はもう 離れ離れの心
淋しいと嘆き
を届けてみても
励ましの言葉
は返ってこない
音に出来ないメッセージ
心で何度も呟いていた
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乾いた現実(リアル)
今では ただ時間だけが廻ってる
いつだって言葉は
想いに付いてこれなかった
愛し過ぎたもの
溶かしたら甘いものだと決めつけてたから
知らな過ぎたんだ
ほろ苦いものだったんだね
何処へ逝くの
笑顔を忘れた少年よ
力ない足を引きずって
冷たい涙が降ってる
道ばたに見つけた
二輪のマーガレット
寄り添って咲いていた
風にゆられ
風にゆられ
詩を奏でていた
僕には聴こえたよ
あるはずのない声で
あるはずのない言葉が響いてる
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寒い夜へ飛び出した
今ある現実が
息苦しくて
息苦しくて
ひとりで泣いた
流れてくる涙に温度が無かったから
寒くなかった
踏みきりが鳴ったから
逝こうとおもった
蛙がナイタ
蝉もナイテル
木も枝を揺らしていた
最初からひとりで
泣いてなかった
そう思えたのは
きっと 同じいきものだったから
届いたような気がした
“ファイト”の文字が
僕の心に
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まっしろのへや
いろがない そこは
てんごくみたい
永いときを眠ってたのかな
隣には見知らぬひとと
細い花瓶に収まった
色鮮やかのはな
少しずつ蘇る記憶
それは悪夢の始まり
脱け出そうにも
動かない身体
あの時の後遺症
見馴れたひとが
側にすわった
小さな袋を握って
中身は欲しがってた玩具
この身体ぢゃ眺めるだけ
それでも嬉しかったから
ありがとうの代わりに
泪が出てる気がした
たったひとりの母
何もしてあげられ
なかったよね
すこし窶れた顔
疲れちゃったんだ
もう 何もいらないから
隣にいてください
残るちからを込めて
ごめんなさい
を伝えたい
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穹が雨のひ
心が雨のひ
どんな辛いことも
貴女に会えば
忘れさせてくれた
それは紛れなく
真実だったから
僕はその笑顔が
愛惜しかったの
永遠は無いこと
昔からしってた
それでも僕は恋を
してしまったから
忘れられないの
どんな形で
終ったとしても
貴女と僕が映る
集合写真。
一冊の本に
綴じ込めて
そんなのは
悲しすぎる
だって今でも
僕の瞳には
こんなにも
リ
ア
ル
に
あの時の笑顔が
映っているから
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メソメソすんな
ひとりぢゃないから
眼を凝らしたら
ほら、温かい
穹のした
泣きたくなったら
涙の日のお空さんと
一緒に泣けばいいよ
幸せは永く
続くものぢゃないから
華のように
綺麗に咲いた跡に
儚く散る瞬間(とき)
がくるように
でも ちゃんと
種を遺して行くよ
いつまでも
泣いてちゃ
気付けないよ
側で咲いてる
幸福の華にも
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何でもない日さえ
貴女はいつも
楽しそうだった
言葉を並べては
沢山の記念日を
創ってたね
貴女と僕で創った
キャッチボールの日
僕が一番好きな記念日
不器用に投げる
君の姿が愛しくて
大暴投もぜったい
受け取る気持ちでいた
僕も還す
限りなく優しく
最高級の愛を
貴女の胸(こころ)へ
今も想いでの場所で
君に投げかけている
いつか貴女が
投げ返してくれる
そんな日を
夢うつつ
待ってる