詩人:葵 | [投票][編集] |
お久しぶりです
変わりないですか?
この間は 手紙を
どうもありがとう
君が元気で
暮らしていると
知って
とても安心しました
僕? もちろん毎日が楽しいよ
ただ、時々ふっと空しくなるんだ。
何故かはわからない
友達も良いヤツだし
先生も先輩も後輩も
親だってみんな優しい
この、
胸にぽっかりと空いた
ブラックホールの
穴のような空しさは
一体何なんだろう?
大きな暗闇の穴に
気づくと
テレビを観ていても
食事をしていても
何をしていても
涙がこみ上げてくる
でもね 違う涙を流すときがあるんだ
それは 君からの手紙を読むとき
少し癖のある
まるい字が
嬉しさや悲しみが
混じった涙を流させる
手紙を読むことで
君と同じことを感じ
それが僕を暖かくさせる
…あぁ、そうか。
“君”がいないんだ。
“君”という存在が周りにない
あるのは しわを寄せてしまった君からの手紙
何度も何度も
覚えてしまうくらい
読んだ
もう逢えないのは、
解ってるのに。
こんなにも 君が忘れられない
平気なフリしてるけど
本当はとても辛いんだ
こんなに弱い僕で
ごめん
このままじゃ
また君に叱られてしまうね
大丈夫。
きっと大丈夫だから
君との思い出を
糧にして 生きていけるから
だから
心配しないでください
これからも
手紙を書き続けてもいいですか?
君と言葉を
交わすことで、
僕は本当の僕に
なれるんです。
では
お返事待ってます
ありがとう。
今まで僕を支えてくれた人