ホーム > 詩人の部屋 > 葵の部屋 > 酷

葵の部屋


[23] 
詩人: [投票][編集]

「君に逢いたい」


突然の言葉に

驚き、戸惑いました



「やっぱり無理なの?」


そうではありません

ただ、あなたの顔を見たら

この決心が揺らいでしまいそうなのです



ごめんなさい

弱い私で


傷つくと判っていたのに

逢いに行ってしまいました

あなたの居ない日常に
耐えられなかったのです


ごめんなさい

信じてあげられなくて


頼りないその絆

いつ心が冷めてしまうのだろうと

不安定に繋がっていることが辛かったのです




「必ず迎えに行くから」

とても嬉しかった

でも


受け止められなかった




ねぇ 神様

もし存在(い)るとしたら

なぜ 二人を引き離したのですか?

なぜ 一緒にいることを許してくれないのですか?






帰りの飛行機の中で
人知れず 涙を流していました

2004/11/05 (Fri)

前頁] [葵の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -