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蒼月瑛の部屋


[1] 逃避
詩人:蒼月瑛 [投票][得票][編集]

嘘ばかりついて、逃げた
ちょっと躓(つまづ)いて逃げた
手を差し延べる友のぬるい優しさから逃げ、
私を追放しようとする社会の酸っぱい正義から逃げた

太陽の光だけは私を照らしてくれる。
でも、私はこの光が嫌いです。

私はどこへ行くのだろう。
いや、わかる。
この胸はしっかり理解している。

紅く反射する鏡。
この胸を反射させ、みなに知らしめたい。
そう思った私に、嫌悪すら感じた。

紫と染まった
トンネルをくぐる。
私の足音が共鳴しあい聞こえる。
まだ存在しているようです。

金木犀(キンモクセイ)の香りが鼻につく。
私は疲れきっていた。


それでも逃げて、逃げて
ふと辺りを見た。
誰もいないところまで逃げたようだ。

2009/12/06 (Sun)

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