詩人:鬼姫 | [投票][編集] |
何年ぶりだろう
久しぶりに見かけたあなたは
すごく変わっていて
明るい茶髪に
じゃらじゃらピアス
記憶の中のあなたとは
どうやっても重ならなくて
可愛くなったつもりの自分が
全然変わってないこと
思い知らされて
なんだかもう
泣きたい
過去の面影に縋ってばっかりで
そのくせ自分だけは変わったと思ってた自分が
酷く貧相に感じられて
一瞬重なった視線
故意に逸らして 俯いたまま
気付かなかったフリ しちゃった・・
詩人:鬼姫 | [投票][編集] |
人の心は
分からない
見えない
感じられない
今日は好き
だけど
明日は些細なことがきっかけで
大嫌いになるかもしれない
それは貴方も同じ
不安定すぎて
貴方に触れることすら
怖い
詩人:鬼姫 | [投票][編集] |
いつだって
そう どんな時も
忘れない
穢れた空気に肺を焼かれても
澱んだ水に喉を塞がれても
あの日見た 夢
目覚めて思わず涙した、
あの夢だけを心に縫いつけて
何があっても
失くさないように
私が朽ちても
消えないように
痛々しい現実よりも
甘く突き刺さる夢
選ぶ指先
貴方の姿を写した瞳
忘れないように
ほら
また夜が来る
閉じた闇色の双眸に
巡る物語
偽物の貴方だけど
ぎゅっと抱き締めて
感じる
幸せ
それが造り物だって知ってるけど
全てが満たされていく
それが造り物だって知ってるから
不意に空っぽになる
私は 睡眠 依存症
もう会えないはずの貴方に
今宵も逢うのでしょう