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鬼姫の部屋


[1] 睡眠 依存症
詩人:鬼姫 [投票][得票][編集]

いつだって
そう どんな時も
忘れない

穢れた空気に肺を焼かれても
澱んだ水に喉を塞がれても

あの日見た 夢
目覚めて思わず涙した、
あの夢だけを心に縫いつけて

何があっても
失くさないように

私が朽ちても
消えないように

痛々しい現実よりも
甘く突き刺さる夢
選ぶ指先
貴方の姿を写した瞳
忘れないように

ほら

また夜が来る

閉じた闇色の双眸に
巡る物語
偽物の貴方だけど
ぎゅっと抱き締めて

感じる
幸せ

それが造り物だって知ってるけど
全てが満たされていく

それが造り物だって知ってるから
不意に空っぽになる




私は 睡眠 依存症




もう会えないはずの貴方に

今宵も逢うのでしょう


2005/12/20 (Tue)

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