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スヌスムムリクの部屋


[13] 9月26日
詩人:スヌスムムリク [投票][得票][編集]


君がいなくなってから

ちょうど6年たった今日この日、


私たちの町からは

ちょうど台風が過ぎ去りました。



この気温、

この空気、

やっぱり私は好きになれない。


ふと、肌にふれたとき、
「あ。」

と感じてしまう。

思い出してしまう。



今のこの空気は、

あの時の私たち。


記憶そのものだから。





「 秋って一番好きだな。
秋はね、『死』の季節なんだって。

だから、こんなに 、

心地よくて、優しい気持ちになるのかな。」



本で読んだんだ。



そう言って優しく笑った君の顔が、

今でも焼き付いてる。



6年前、

この悲しみから、一生抜け出せる訳がない

なんて思っていた私は、

意外と今、
こうして生きている。



君のことを、
つねに、

いつもいつも考えることも

なくなってしまった



前に、進みたくなかった。


でも、昨日、

台風が過ぎ去ったばかりの昨日の夕方、

空に映る真っ赤な夕焼けを

「キレイ」

と思ってしまった私がいるんだ。

2010/09/26 (Sun)

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