詩人:スヌスムムリク | [投票][得票][編集] |
知らぬ間に
空は高くなっていて
冬にはない
甘いかおりの風が吹く
気がつくと
そこには優しい陽があふれ
悠々と
氷った大地が顔を出す
雪解け水が
ちょろちょろ、ちょろちょろ
心の音が
さわさわ、さわさわ
ああ、
なんだか落ち着かない
わたしは冬が大好きで
冷たい暗いは好きだけど
すべてが希望に満ちるような
こんな気持ちも悪くない
真っ白、冷たく、静寂な世界に
垣間見えてきたこのぬくもりは
私たちの意思を問わず
どんどんと広がっていく
寒さに慣れた私の心を
優しいひかりが潤している
春が
やってきたのだ
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