詩人:あとりえ | [投票][得票][編集] |
その日はカフェの窓外は
嵐のよな雨
にも関わらず
カフェ庭先
方角の空には一番星
風を切りながら
扉が開き
雨に濡れたお客様
濡れたコートを乾かすよに
ストーブを焚き
ヤカンから湯気吹き出す
タオルケットに
くるまった客に
ご注文は何なさいますか
と伝えながら
温かな
お茶を出すギャルソン
オムレツとスープを
お願いいたします
震える客が
あたたかいお茶を飲むと
扉から
別の客が入って来た
みなシッポがある
ギャルソンも
お客二人も
ただ皆別の動物で
考え方
行動
仕草
価値観が違うのだった
後に来た
客は
先に入った客に向かい
女は黙って
飯だけ炊いてろ!
何が..になりたいとか
ほざいてんだ
メスの癖して
このじゃじゃ馬
ギャルソンが客に向かい
こう伝えた
お客様ここは
雨風の日は雨宿りなどで
他お客様もいらっしゃいますので..
それと
..そのお言葉はあまりに
あんまりでは
ございませんか?
先に入った
客が
私も あなたのように
夢を奏でていたかったの
お皿を洗いながら
窓外の景色見ながらの
季節は過ぎて
いつも
あなたが羨ましかったわ
でも
あなたを愛しく想う気持ちは変わらない
外の雨風は
落ち着いて
庭先の夜空には
満開の星
浮かび
濡れたお客様は
あたたかな
スープとオムレツを頂き
二人お帰りになりました