詩人:あとりえ | [投票][編集] |
澄んだ空気の蒼さ
目覚め写すよに
海の記憶
刻む貝殻
砂時計
波と風の調べで創られ
足跡
消してゆく
さざ波の
音の影
あの娘が居る
あの娘から離れた位置で
陽傘さし
風眺めていた貴女
あの娘の近くで
本の引用
調べ伝えていた君
あの娘が闇の海の町のベンチで
泣いていた時
ベンチの隣に座り
ただ話しを聴いていた
貴方
僕は私は
あの娘に
自分が受けた嵐の態度を
再現していた
あの娘の薬の副作用を
知らず
その僕が取った態度は
僕の心の中で
罪の意識として存在して
いることを
無視しても
時折
さざ波 繰り返す
似た波の音のように
想い返す
そこから解散した人たち
の再会は
愛に戸惑い求め
波飛沫
さざ波の音
蒼さ
愛しさ顕し