詩人:あとりえ | [投票][編集] |
入道雲と本が似合う奴らだった
僕にはなかなか
手に入らない世界
なぜかといえば
その世界には没頭できないまま
奔走していく
僕は他へ惹かれ
いつまでも
そこへ嵌まること無し
羨ましかった
没頭し
嵌まり
狂い正常さを保つ
あの感性
あの文学粋の性
誰かが
それらを旋律へと
変換して行方過程さえ
見逃さず
羨ましかった
キッチン床に
転がった青い檸檬に
振り回されながら
どこか
満足していく
僕のメンタルへ
雨漏りの
フレーズ
朝顔に文学の種を見出だすよう願いかけたが
夕顔に負けた
入道雲と本が似合う
君たち
もう合わす志無し
キッチン転がる
青い檸檬
手はそれで埋めつくされたまま