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小さくてよわっちいから何もせずにいた。
どうせ食われるから陰にまみれて生きていた。
子供に踏み潰される仲間を見た。
彼にとって世界は大きいが自分でうわぶたで閉ざしていた。
年老いた彼はもう吹っ切れてしまったのだろう。
隠れるのを止めて超然としていた。
彼は泣いている。
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胸の中にしまっておいた筈の記憶がふとよみがえった。
あーあ泣けてきちゃうね
僕はなんて幸せなんだろうなんて思っちゃって、花咲く春にあいたいよと嘆いてる。
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その心の行き先はどこですか?
気付いて果てますか?
あなたには分からないかもしれない
僕も分かってるわけでもない
ただそれが、みすぼらしく変化していくだけです。
気付いた時にはもう遅い
脳にも、体にも浸透して、幻を見続けるのです。
自分以外の万物のものは全て、尊敬に値します。
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我ながら
寒いとは
このことかと
初めて知らされた
心が寒いね冷たいね
吹き付ける
風が身を滅ぼしちまいそうでね
ぼろぼろに崩れ落ちて
いきそうだ
まあいいか
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知れば知るほど自分は小さくなっていく
あれよあれよという間にどんどん見えなくなるほど小さくなっていく
考えれば考えるほど自分はちっぽけに思えてくる
奈落の底へ落ちていくようにちっぽけに思えてくる
不思議だなあ
次の日になったら忘れてる
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君はなんとすばらしいことだろう
俺と出会った君は一体なんだ?
会わなければ
一生会わなければ存在すら分からなかった紙一重で
幸運だなあ
かってなこと言うようだけどね
せめて感謝させてくれよ
喜ぶことを忘れちゃって
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ああ何故こんなに清々しくも苦々しいのだろうか
誰かどうにか説明してくれ
私は頭が痛くて生きてられない
そんな事を言いましたが夢は愛しく擦り寄らば
僕は死せずにずるずると
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約70億通りのストーリーが在る。
悲しい話、楽しい話、感動する話、怖い話、沢山在る。
一人一人が主人公で、自分の仲間は脇役であり、自分も脇役の一人。
時には名脇役にもなり、電車の中の体の一部がちょこっと出るだけのエキストラにもなる。
一人じゃドラマは成立しない。
駄作は存在しない。
あるのは傑作のみ。