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良い席の部屋


[48] 消えちまえよ俺の邪心
詩人:良い席 [投票][編集]

人は、悲しみは、生きた甲斐は、名前のある人も、ただ消える。
ゴミ箱に捨てたちり紙のように
店員に貰ったレシートのように
文字を書かれるチョークのように
大きい波の前の小さな波のように
道端に出来た少し大きな水溜りのように
長く伸び過ぎてしまった両手の爪のように
昨日空を見上げるとあった綺麗な青と清い白のように
どれだけ人を幸せにしてやっても
どれだけ人を苦しめてやっても
どんなに努力をしていようと
どんなに延命していようと。
でも待っているものは一緒じゃない。

2008/10/26 (Sun)

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