ホーム > 詩人の部屋 > 良い席の部屋 > 陰謀

良い席の部屋


[82] 陰謀
詩人:良い席 [投票][編集]

誰が陰に居るのだろうか。
何処で今何をしているだろうか。
私はメインだろうか。サブだろうか。雑多ざろうか。
誰が何処で、私を実験しているのだろうか。
何時もコンビニに行くと居るあの店員の振りをした何者かだろうか。
人間だろうか。人間と認識させられたのではなかろうか。
俺以外は、全部作られたもの。実は俺しか居ないのではなかろうか。
想像を絶する高度な技術で、俺を騙し続けているのだ。
こういう考えをする様に脳を作られているのかもしれない。
それは、真実を解らせない様にする為か。それとも真実に到達出来るか実験か。
僕は本当は実在していないのではなかろうか。
僕は只夢を見ているだけなのかもしれない。
覚める事のない、眠気に耐え兼ねて意識が飛んでしまうように、考える暇も無くふっと消滅する運命にあるのではかろうか。
何の為であろうか。誰が何の為に。俺はボタン一つで失くなってしまうのか?
だったら一生真実が解らない。目的がそれでなければ目的は奴にしか分からない。
この世界だって箱庭かもしれない。あの人は虚無だろうか。
虚無の世界を感じるのは、これ以上何も分からないからだろうか。
分からなければ虚無になるというより、虚無を超える何かが分からないから虚無なのだろう。
真実の城の城郭の堀には虚無が在る。僕はそこで溺れている。
忍者俺は最終的に何も分からなくなって、不安を取り除く為に彼是考えて作った変な幻想の世界の住人になる。
それは死ではない。死ではあるが、沢山の皮の一つが一つぺろんと剥れただけだ。少なくともその幻想の世界では。
熱くなる前に、ちょっと空を見上げてみる。
沢山の人々や、数学、科学、道徳の定理や道理、色んな機械、歴史、鳥、雲、太陽、粒子、ケサランパサラン、ユーフォー。
色んな物が青い空の大きい黒板に色も無く映った。
誰が何の為に作った。馬鹿馬鹿しい。
陰謀なわけない、考える時間も惜しい。
これも、陰謀の内。さて、誰の、策略か。ううむ。

2009/04/05 (Sun)

前頁] [良い席の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -