星々が燦々とかがよう真っ黒な背景に、見えない星々が暗闇に同化して存在を消している。あり得べかりし星々は、毅然たる様相を呈し続けているに間違いないのだ。漆黒を制する者は一等星と、見え辛い三等星だろうか。そうではないのかもしれない。本当は莫大たる大宇宙を千歳に漂流し続ける元素より小さい光らない天体かもしれない。そうでない、別のものかも知れない。見えない世界とは、コスモにもあるもんだ。
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