詩人:竜宮這 | [投票][編集] |
自信も才能も何にも無い
毎日が虚しくて苦しくて辛かった
悔しくて惨めで死にたくなった
けれども何も残らない戦場に出かけて行きました
不確かな道を確かに歩いて
誰にも聞こえない声で必死に助けを求めていました
地球の重さほどに世界を恨んでいました
けれども何も残らない戦場に出かけて行きました
不確かな道を彼は歩いてゆきました
疲れて紐を手にしてあの世へ行きました
絶望がまた絶望しました
厭世がまた厭世になりました
全てを嫌悪しながら虚しさにまみれて練炭に火をつけました
この世界に負けました
そんな世界でも何も残らない戦いに出かけてゆく人もいます
道標に不条理と書かれた道を確かに歩いてゆくのです
僕は背中しか見てません
嵐の中も前へ歩んでいきました。
何も残らない戦いへ出かける人の覚悟がその背中に映えました
詩人:竜宮這 | [投票][編集] |
ありふれた日常と決別すべく立ち上がった
コンビニへ行き少年誌を買い
星空を見上げてUFOを探す
飛行機をUFOと名付け
明日は宇宙人と会えるだろうと思う
詩人:竜宮這 | [投票][編集] |
俺はただのうんこだ
役立たずの無価値の極みだ
俺が死ぬ事も生きる事もさしたる問題ではない
問題ではない事を問題だと言って喚くのには美的嫌悪を感ずる
とっととペーンと現実から弾かれて死んでしまいたいと思っていたが、死ねないのだ
むざむざと現実に殺される事もなかろう
現実が私を殺そうとするのだ
私は私の愚かさを現実と置き換えるのだ
現実は私を殺そうと瀬戸際まで追い詰めた
何故私は現実に殺されなければならない
現実が死ねというからその方が楽だといって死ぬのか
しかし現実は不条理に私を殺そうとするものだ
私のつまらない怒りはここにぶつけるべきだ
闘おうではないか
現実から無様に逃げる事に美的嫌悪を感ずる
最初に言ったとおりで、私などもう死人のような者
今更生者のようなさもしい真似をする事もあるまい
ほら、ここに虚無があるではないか
この孤剣を持たずしていかにして現実と相対するのだ
私の敵が私自身なら私は負ける事はないと断言できる
何故なら私のいかに弱いことかは、私のよく知るところだから。
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全てが許されるなら
全てが許されて
僕も許されて
世界も許されて
皆許されるのだろう
僕が馬鹿なら
許されはしない
僕の与り知らぬところの話まで
僕は責任がもてないから
僕は許されない
それでも、許してくれる
そんなことに、今更気付いて
僕がいかに矮小で無意味かを知った
世界に僕など存在しないじゃないかと思った
皆、偽りの栄光を貰って歓んだ
僕も拍手した
多分目は死んでいた
笑顔をつくるのも疲れた
それでも笑った
罪があるとかないとかじゃない
原罪なんてものじゃない
僕が(彼が)本当に笑えば、許されるのだ
僕もまた、偽りの喜びに興じる
感情なんか、どこふく風よ
僕など存在しないから
世界など廻り続ければ良い
死んでいるも同然なのに、おこがましくて
只、それだけを恥じる
詩人:竜宮這 | [投票][編集] |
穢い心に汚染され、厭世観に包まれて
自分を観るのを止めたとき、自分と言う物が観えてきた
無常観に包まれて
世界に無知なの無視して覗いた
そこには何もなかった
あるけど、見えなかった。見なかった
意義が、意味が、全てが分からなかったから、見たくなかった
穢い心が無ければ
僕はまた酔えるのに
まったく、興醒めだ
興醒めに、興醒めた
私は弱い
穢い心より弱い心に問題を見出した
どっちもどっちか
この世界を、人間がつくったなら
この心はどうしたらいい
詩人:竜宮這 | [投票][編集] |
自分にしか意味の分からない事ばかり言っている。
人に伝えるのが億劫だけど、そうしなくちゃ満足出来ないから。そういう我侭と、未熟さで。
ほら見ろ、空がまた滅茶苦茶になった。おい、見ろってったんだ。ちゃんと見てるか。空がぐちゃぐちゃじゃねえか。どうなってんだよ、畜生。この空は、どうなっちまったんだよ。なあ、見えないのか、見えないのか。
そうか、見えねえのか。
構わねえや。
別に。俺は、見えたし。
では憂鬱に精一杯張り切っていきましょう。
目茶目茶な空を元の空に戻す為に。そうせねば話が不味いでしょう。食えない話も食わねば生きられぬのです。
ううむ、空を眺める時間なんて、無かったのに、余計な事しちまった。わっはは。あんなもんどこにもねえ。
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何も分からない
俺は一体何なのだろうか
彼らは何者なのだろうか
これは、一体なんなのだろうか
一切合切、もう俺には分からない
まるで全てが触れられる蜃気楼だ
喧騒なようでしじまな妖霧の世界
この世界では上とはどこを指すのだろうか、下とはどこを指すのだろうか。歩いているのかさえ分からない。前へ進んでいるのかさえ分からない。むなしく無重力に空転しているだけではあるまいか
とりあえず行くか
行き先は知らぬ、これが最善かなど知らぬ
今最善だと思うことをやってみるほかあるまい
何も、分からないのだ