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あしゅの部屋


[1] ボタン
詩人:あしゅ [投票][得票][編集]

遠くにいても届くようにと
声をはりあげていた

枯れ過ぎたノドは
もう唄えない

掛違えたボタンのように
君と僕の世界は
歪んで 崩れて。

せめて足手まといにならないように、と

ボタンをはずした

君と僕の世界は
切断された。


それでも気持ちは変わらないと
唄を唄うけれど
ノドは枯れ過ぎていて
届くでしょうか?

「貴女といた日々は
   輝いていました。」


「何にも変えられないほど
        幸せでした。」


「ボタンをはずしたのは
    貴女を愛したが故でした。」

2006/12/26 (Tue)

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