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ゆなぎの部屋


[75] 溢れたのは、
詩人:ゆなぎ [投票][編集]


愛してるなんて 器用な言葉
言える訳ないからさ ほら
真反対の此処で 今も
君の幸せを 祈っているよ

ふらり揺れた 星が光る
眠れない夜に 照らしたのは

独り 一つ ぽとり 落とした
伝わる事ない想いだけが 今
流れた星と 重なった雫は
届くことなく 空に還る

ごめんねなんて お別れの言葉
口にした瞬間にチクリ ほら
真反対の想いが 今も
僕の胸の中 燻っているよ

ふつり途切れた 月が曇る
眠れない夜に 隠したのは

二人 二つ ふわり 零した
置き去りにした心 溢れて
途切れた月影と 重なった絆
繋がることなく 宙に還る

届いたなら 変われてたのかな
応えはなく 僕に還る

2010/12/29 (Wed)

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