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ayaの部屋


[16] 幸せ
詩人:aya [投票][得票][編集]


ドアの前の人影。
顔を見なくてもわかりました。

猫背がちで黒い髪。


会いたくて、
でも会いたくなかった人。


落ちたリンゴも気にせずに
君だけを見て走っていました。

いつから..
そんなこと聞かなくたって
わかりました。
冷えきった手。
真っ赤な鼻。

だから
何も言わずに抱きしめました。
冷えた体ごと強く強く。


君は凍える手で弱々しく、でも強く、抱きしめ返してくれました。


こんなわがまま..
本当ごめん。

こんなに君を苦しめたのね。
こんなに君を冷たくしたのね。

私が映るあなたの瞳から
私を想った涙がぽろり。


やっぱりあなたじゃなきゃダメみたい、私。

2009/01/18 (Sun)

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