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soRaの部屋


[5] 曖昧
詩人:soRa [投票][編集]

限りなく純粋だった君の叫びは
バラバラに破壊されてそれは無残に飛び散りこの街の黒ずんだ雪の塊のようにあっけなく溶けていった

誰にも気付かれることなく

誰にも気遣われることなく

はきちがえた自由のなかで本当の自由を見つける術をなくしてしまった彼等は
その行動を正当化するための理由ばかりを探して
あろうはずもない答えをそれぞれの自己矛盾の中で曖昧に中和し既存する自由の中に身を置くことを受け入れてしまったと言うのか

覚醒しているのはこの街で
幻想は現実ではないのだ
間違いを裁くことは誰にも出来やしないのに

2003/02/18 (Tue)

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