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アジスの部屋


[32] 忘れられた携帯電話
詩人:アジス [投票][得票][編集]

机の引き出しの隅に
ひっそりと置かれた
懐かしい携帯
 
何気なく充電をしながら
携帯を開く僕
 
あの頃よく聴いた
懐かしきメロディ
 
ふとメールを見てみると
そこに記された名前は
みんな同じだった…
 
その中の1つを開くと
そこには君と僕との懐かしい想い出が詰まっていた…
 
ときには夜遅くまでメールをし合い
寝坊したこともあったっけ…
 
君に告白するとき
メールを打つ僕の手が
ちょっとだけ震えていたっけ…
 
君から届くメールが待ち遠しくて
いつの間にか寝ちゃったこともあったっけ…
 
懐かしい想い出が詰まった携帯
初めはとても懐かしく思えた
だけどいつしか
僕の瞳には涙が浮かんでいた
 
今もはっきり覚えている
君のアドレス
だけど今はもう
見掛けなくなっちゃったよね……

2006/10/16 (Mon)

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