詩人:安曇 | [投票][編集] |
じっとりと体にくっついた雨が
ゆっくり体温を下げていく
きっと、この涙も
体温を下げるためで
悲しいわけじゃないよ。
だから・・・
もう謝らないで、さよならだけで
充分に痛いから。
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当たり前のように
あなたは私の頭をなでて
当たり前のように
私はあなたに微笑んだ
例えば世界が今日で壊れてしまったとしても
私は当たり前に
あなたを想うのでしょう
翼を見つけたコドモ
翼が見えないオトナ
柔らかい愛は同じ。
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流れていく時の中で
晴れた日も
雨の日も
嵐の日も
当たり前のように、隣にいたい
隣に居て欲しい。
あなたは、そんな人です。
私の中に、あなたの変わりはいないんです。
あなたにとってもそんな存在でいたいんです。
これは、心の奥でこっそり思っている
私の、愛の告白です。
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目がチカチカするくらい、
色が溢れる街だけど
空はとても柔らかく。
頭が痛くなるほど、
雑音が溢れる街だけど
君の声はとても優しい。
朝か、夜かわからなくなるほど
光が溢れる街だけど
月の光は美しい。
心の一番壊れやすい場所に
時々、そっと貼り付けているんだ。
こっそりと。
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一生懸命消しゴムで消していた
真っ白なノートを
一生懸命消していた
何を消したいのかわからない。
あなたを忘れたところで
終わりになんてできないし
ならない、ってわかってる。
一生懸命消しゴムで消して
ぬれたノートはボロボロと破れて
消しゴムもボロボロに崩れて
小さくなった。
私は好きだったんだ。
好きだった。
もし、あなたが忘れてしまっても
消しゴムで何回消しても
私は、好きだったんだ。
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ひろがった。
私の前には
ただただ、空しかなく
あおとかしろとかに
私はゆっくり溶けていく
変わらない時間はない
どんなに目を閉じても
どんなに耳をふさいでも
どんなに息を止めても
時間は止まることなく
日々は変わっていく
その中で、私はどんどんおおきくなる
空の中に溶け込んで
私は柔らかくなって
涙の中に溶け込んで
私は少し強くなった
夕焼け色に染まった時
私はあなたを思っている。
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薄い青が歪んでいた
心の中はごーごーと
音をたてて
崩れているのがわかる。
時が止まるとは、
人の心が崩れた時かもしれない
周りがすべて灰色で
すべての音が耳に痛く
人の顔が滲んでいた時
声が聞こえた
柔らかく、崩れたはずの心に
すっと染み込んだ。
顔が見えた。
泣いていた、僕のために君が
苦しそうに静かに
世界が動き出した。
君は僕の変わりに泣いてくれた。
そう思えた。
世界は、何も変わらないが
僕は変わった。
この、涙で
動き出した。
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雲が流れるように、あなたも流れて消えた
青の中に安心していた私は涙も流すことも出来ず
心がゆっくり壊れていくのを
静かに見ていることしか出来なかった。
さよなら、を聞きたくないから
すべての音を拒絶して
乾いた笑顔を抱えて歩く
あなたが流れた先が柔らかい優しさに包まれているように
そう願って、私はひとり闇にまぎれる。
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この弱さを許して欲しい。
一番大切な人を信じ切れなかった、この弱さを許して欲しい。
誰よりも大切な人、私を温かくしてくれる人だったの。
誰よりも大切だからこそ、失いたくなくて
凄く怖くて
信じられなかった私を許して欲しい。
私は、私を許しきれない。
だから、あなたもきっと
許してくれないだろう。
でも、本当は信じたかったの
笑っていたかったの、これは本当
これは本当なんだよ。
大好きだよって、言えなかったのが
今、一番悲しいね。
わたしの、このよわさをゆるしてほしい
よわくて、おくびょうで
ただ、あいをもとめていただけだったのに
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ピアノを弾いた。
音がなって、涙も出てきた。
なんで、私の前でピアノなんて弾いたの?
あの時の曲が流れるたんびに
ピアノを見るたんびに
ピアノの音を聞くたんびに
思い出しちゃうじゃないか。
優しいまんま消えたくせに
今も、会いたくてしょうがないじゃないか
ピアノに八つ当たりしても
しょうがないけどさ。