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安曇の部屋  〜 新着順表示 〜


[346] 雨の日。
詩人:安曇 [投票][編集]

雨が降っていた。


目をつぶれば、静かな雨音。


水分含んだ空気が心地良い。


心を締め付ける、重苦しい鎖が緩み


落ち着いた。




雨は、涙を隠して私を濡らした。




安心できるように。



2008/06/23 (Mon)

[345] 歩。
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気付いてからが始まりだ。


当たり前の着ぐるみ脱いで

始めることを、諦めないで


自分の足で歩いていこう。


2008/06/21 (Sat)

[344] 
詩人:安曇 [投票][編集]

風に揺れる細く薄い私の糸が、

切れてしまいそうです。


日に透けて、キラキラと風の一部になりながら


私の糸は
柔らかく、はかなく

遥か彼方に
飛んで行きそうです


貴方に繋がっていると信じたい私の糸は

赤くはなく、限りなく透明で

頼りなく、風に揺られています。


貴方は気付きもせず笑っています。


今にも切れそうな糸の前で、


貴方は、笑っています。


これがどんなに重要な事かもわからずに

2007/10/13 (Sat)

[343] 荒みブルース
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街に埋もれて貴方の名をにぎりしめながら今日に浮かぶ

さらさら流れるタテマエが
私の心を硬くする


貴方が私を捕まえてどれくらい時が流れたでしょう?

私は出来るだけ慎重に
貴方の網から出ないように気をつけていた


後悔だけはしないように、
そんな言葉を耳にするが

後悔しないようにしても、
する人は結局後悔する


夜に寄り添い眠りへと
堕ちていくように眼を閉じる

それが私のクセになり、夜を待ち焦がれています


後悔しないと、貴方に捕まり

後悔しながら今日を終わらす。


人には哀しく聞こえるかしら?

私の恋歌流れて消える


2007/10/07 (Sun)

[342] ひとりぼっち
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ひとりぼっちは嫌いです。


例えば

人が溢れかえったデパート

声で溢れかえった教室


音で埋もれてしまうあの人の声

笑うのも、泣くのにも
疲れ果てた夕方


寝たふりをする電車の中


孤独は静かに、着実に
私の近くに寄り添っている




ひとりぼっちは嫌いです。


でも、ひとりは嫌いではありません。


私は、孤独と静かに共存しています。


2007/10/06 (Sat)

[341] ガリバー
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力一杯走りだしていた


弱い自分が許せなくて


いつしか、ボクは


ぬるい道で、自分を守る弱虫になっていた




 知らない道を走って


知らないボクをみつけよう


いつか、なんて捨て去り


 ボクが、今を作るんだ




 知らない道を走って


知らないボクをみつけよう




 ボクはボクが作るんだ



2007/05/14 (Mon)

[340] 
詩人:安曇 [投票][編集]

会いたくて会いたくて

星空を見つめてた

夜の風私を冷やして

涙をさらってく


『春になったら、会えるから』

あなたの声、響いている

『私は大丈夫だからね。』いつしか、それが口癖に


強いわけでは無いから、強がりしてるだけ

一人で迷う闇の中

必死につかんだ、あなたのかけら


会いたくて会いたくて

星空も滲みだす

冷えきった私の身体を

抱き締めてほしい




 会いたくて会いたくて




 あなたに、会いたくて




2007/05/14 (Mon)

[339] 雪の思い出
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触れたら溶けてしまう
雪のような恋


君がいた、わずかな恋


ねえ、きっといつか
君は僕のこと思い出す


その時、君が笑えるように


その為に、
何度も大きく手を振ったんだ


涙を空気にちりばめて


雪のような君はあいつの熱に溶けていった




いつか、僕も君を思い出すだろう


その時、笑っていられるように


その為に、
僕は降りやまない雪をみつめた。




触れたら溶けてしまう
雪のような恋は


見事に、僕の手のひらの中で溶けて流れた



好きなだけじゃダメだと知った、幼き恋歌



2007/04/25 (Wed)

[338] 涙のわけ
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泣き虫なあの子は
わんわん泣いて、

いじっぱりのボクは
こっそり泣いた。


時々、素直の意味がわからなくなる。


ボクが素直になっても

きっと、あいつはボクを見えてない


それなら、素直にならない方が傷つかないですむ。


でも、わんわん泣いてるあの子が羨ましくなってしまう。

そうやらないのはボク自身なのに


ボクは、あの優しい手に頭を撫でてもらいたいだけ

それだけ、が一番難しいんだね。




ボクは今日も、こっそり泣いた。




 こっそりと、一人で。




2007/04/23 (Mon)

[337] 願いの先に
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ノドに刺さった小さな骨

チクチク私を責ていく


靴擦れしてできた、足のマメ

ズキズキ私を離さない


優しく囁くあなたの嘘

ゆっくり私を閉じ込める




見ないふりをしてる私は

きっと誰も見えてない




 両手で隠した二つの目


手を外した時、目の前が

優しいヒカリに包まれてますように


細やかな願いが今日も

私を穏やかな眠りに誘う


2007/04/23 (Mon)
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