詩人:安曇 | [投票][編集] |
いつも一緒にいようって
きつく抱き合ったことも
出来るだけこの世界で
二人くっついていたかったから
ぼやけてきた思い出を
大切に抱え込んで
季節は過ぎていくのに
貴方は隣にいない
無くした手帳の中には
貴方と過ごした日々があって
当たり前に二人でふざけて
笑いあっていたことや
傷つけあい、
泣いちゃって痛かったのもあること
貴方がいつもいた右側が
あれから、やけに悲しくて
何度、振り返っても
あの笑顔も何もないのに
無くした手帳の中には
貴方の影が残っているの
思い出になってしまったなら
もぉ、こんなにも
痛みを感じなくてもいいのかな
何度もあの頃に戻りたいと泣いたの
叶うはず無い、願い事だけ頭によぎっては消える。
いつも一緒にいようって
きつく抱き合ったことも
出来るだけこの世界で
二人くっついていたかったから
ぼやけてきた思い出を
大切に抱え込んで
季節は過ぎていくのに
貴方は隣にいない
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人は、と語るあの人も
結局人は一人なの、と涙してるあの人も
人なんて、と嘆いているあの人も
みんな人だから。
人を傷つけたり
人に傷つけられたり
人を救ったり
人に救われたり
人は人と関わる。
嫌でも、周りに人はいる
色んな人と出会い、関わって
成長していくんだ。
笑ったり、泣いたり
悲しんだり、怒ったり
人は学び続ける
そう、終わりの時がくるまでずっと
何回も、学び続ける
人と関わって、学び続けて
人は大人になる
そう、大きな人になるんだ。
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押さえられなくなった涙
私はきっと、溺れている
愛しいと想う感情に
ズルくて弱くて、愛しい貴方に
苦しくて、息ができないから
空に向かって泳ぐのに
空はいつも遠くて、遠くて
甘くて、苦い。
苦いのにやめられないタバコのように
やめたいと思うのに、無いとイライラしてしまう。
気付いているんだ。
甘さなんて無いことに
いつかは、と心で決意を固めても
そのいつかを想うだけで
息ができないくらい苦しくなる
溺れている。
何も気付いていない貴方は
今日も私を放り投げるんだ
出口がない、海の中に
ぽぉーんと、簡単に
水と涙が混じりあって
ねぇ、私とは何もなかったの?
あれは、なんだったの?
ねぇ、教えてよ。
ねぇ、もぉこの中は苦しいよ。
…ねぇ。
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『何してんの?』
雨が、私と一緒に泣いていた。
『ほら、行くよ!』
傘で顔を隠して歩くから
足元ばっかり見ていた
泣いてる顔なんて見られたくないから
一人で歩いてたのに
なのに、
君はにこにこしてさ。
声でかいし
…待ってたんだ。
弱音なんて口から出したくないのに
君のにこにこした顔みたら
君のでかい声聞いたら
さっきとは違う涙が溢れてきたよ
今、泣いてる私を雨はどう見てるかな
傘が二つ並んで歩いて
ざあざあ降ってた雨が
気が付いたら、やんでいた
『ねぇ、ありがと。』
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なんでもない、なんて
本当になんでもない時には出てこない。
私の心の中には、
白いだけの綺麗な部分もあるけれど
それだけじゃなくて
口には出せない、
黒くて痛くて醜い部分もある。
むしろ、
そうゆう部分が増えていき
白くて綺麗な部分なんて
だんだん、薄れていくんだ
年を重ねれば、嫌でも大人と呼ばれるけれど
心まで、完全な大人にはなりたくない
あるわけない、とわかっていても
信じていたい。
青臭い青春を、キザな希望を
持ち続けた、大人になりたい。
抵抗しても大人になるならば、
そんな大人になりたい
もしかしたら、
サンタも女神様も一番星の奇跡も
あるのではないかと思っている
そんな、可笑しな大人になりたい
なんでもない、と口にして
なんでもなくない自分の心にこう言った。
私は私。
格好つけても、弱虫でも
私は私。
ねえ、これからだよ。
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夢を見た。
とても、とても幸せな夢
ほんの数分だけど、
貴方がうたた寝をしてる
私の頭をなでている夢
柔かくて、優しい温度
寝てるけど、
ちゃんと貴方の空気に浮かんでた
ふと、気が付けば
見慣れた部屋で
夢だったことを押しつけられる
夢って、結構…。
残酷かもしれない。
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涙を流した分だけ
人は、強くなれる
テレビの箱から
小さいあの人が言ってるけど
なら、あれから私
少しは強くなったのかな?
泣いても何も変わらないのは
泣いてる本人がよくわかっているもんで
でも、溢れだした涙は
たまっていた私の感情だから
一度流れたら、カラになるまで止まらない。
強くなりたいけど、
それより大きくなりたい。
私はどう頑張っても私だから、
成長するのもしないのも
私次第。
また、泣いて
強くなれるのだろうか
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甘えて、甘えて
何を求めているの?
空が綺麗で嬉しい、と
にこにこして
手を繋いでほっとして
貴方の匂いに溶かされて
きっと、私はいつも
にこにこしてたね。
いつからだろう。
忙しい、と
逢えなくなって
わかるだろ、と
文句も言えない。
泣いても、泣いても
言えなくて
甘えて、確認して
わがままは嫌なのに
私は一人、
二人の部屋で待ってるの
愛しさが深くなりすぎると不安が現われて
私を襲う。
いつからだろう。
にこにこする回数が減って
あんなに、
楽しかったはずなのに
不安に潰されて…
甘えて、甘えて
何を求めているの?
もう、
空を見上げる余裕もないの
甘えて、甘えて
ただ、愛してるだけ
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ライダーキーック
真剣に、あなたは
どれだけ
仮面ライダーが格好いいか私に説明してくれる。
凄いね、なんて空返事
あなたには通用しなくて
何回も、飽きずに話す
しかも動作付き。
暑い日には、汗をかきながら
寒い日には、小刻みに震えながら
毎回、真剣に
私に説明してくれた。
別に、頼んでないけど
あなたが、あまりに真剣だから
私は何にも言えなくて
ただ、聞いていた。
『お前には、
俺の好きなものを
好きになってもらいたいんだ』
いつも、最後に言う言葉を聞きたいから
ただ、聞いていた。
今だに、
仮面ライダーの格好よさはわからないけど
けど、
案外、好きになっている。
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スキップしたら笑われた
楽しくなったから、
るんるん、って
口ずさんでスキップしたのに
それ見て、
あなたは小刻みに震えながら笑った
別に、
笑わせるつもりはなかったのに。
失礼しちゃう!
って怒ってみても、あなたの笑いは止まらない。
嫌な奴だー
って怒ってるのに
あまりに、あなたが笑うから
楽しくなってしまった。
つい、
調子に乗ってもう一度
るんるん〜。