詩人:安曇 | [投票][編集] |
レンタルビデオに囲まれてキョロキョロするのが好き
美味しいのをすすめて
あなたが、美味しいね。
って言ってくれるのが好き
雨上がりのヌカるんだ道が好き
水溜まりに浮かぶアメンボが好き
長靴で走り回って水溜まりに飛び込む子を見るのが好き
土手から見る夕焼けが好き
寒い時にあなたと食べる肉まんが好き
朝、目が覚めるくらい綺麗な空が好き
冷えきった体で温かいお風呂に入るのが好き
バカな話をして笑い転げるのが好き
冷たい風が好き
寒いね
ってあなたと笑いあうのが好き
あなたの手が好き
あなたの声が好き
あなたの言葉が好き
あなたがいる空間が好き
あなたの隣が好き
好きなものは数えられないくらいあるんだ
これからもたくさん増える好きを
大好きなあなたと見つけていきたい
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いつもの散歩道
周りは緑に囲まれて
空をさえぎる高いビル
どこにも見当たらない田舎道
空を見上げて歩くとね
なんだか空にいるようで
お気に入りの散歩道
散歩しようと思うとさ
いつも
あなたは付いてきて私の少し前を歩いてた
いつも
ふざけてスキップしたり変な鼻歌うたったり
そのたび
何度も振り向いてあなたはいつも笑ってた
綺麗には程遠いあなたの部屋は不思議と私の体にあっていて
本当に本当に心地よく
あなたの匂いが丁寧に私の心を穏やかにした
身が焦げるほどなんて激しい愛ではないけれど
確かに大切で暖かい想い
きっと幸せってこんな暖かさ
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帰り道にふと想う
永遠に誓うときのあなた
どんな人に誓うのか
どんな言葉で誓うのか
赤くなった顔
頭をかくクセ
冗談っぽく本音を言うあなた
きっと
あなたの瞳は輝いて
やさしい時間が流れるんだろう
真っ暗な道で
ふと見つけるのは
終わった恋のカケラ
半分の月が示す道
私はゆっくり進み行く
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下校時間が過ぎた後
密かに通う君の家
親には内緒で付き合って。と
恥ずかしがり屋の君の為
ベランダジュリエット
逢いに行く
まるで
ロミオになったように
ベランダにいる
君にこっそり話し掛けて
他愛もない言葉とか
些細な仕草が愛しくて
知ってる?
君の顔を見上げては
何度も心の中でシャッター押してるんだ
冬の景色は気紛れで
すぐに暗くなって
見えなくなるジュリエット
君に逢ってから
時間が早いって思った
今日も下校時間が過ぎて
密かに通う君の家
愛しのジュリエット
今日も僕をみて笑ってください
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本当は嫌だった。
でも、ここで泣いても
貴方が困るだけだから
何も言わなかったし、泣かなかった。
さよならして、なにが残るのかしら
一人になってから流れ出す涙。
貴方も、一人になってから涙を流すわ
せめて、今だけはそう思わせておいて
貴方の背中を目に焼き付けて
最後はそっと、泣かせておいて
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部屋の中に居座った
あなたの匂いが私の胸
いつも恋しくさせるのよ
時々痛んで切なくて
ストーブ付けなくちゃ部屋の中も
寒くて指先冷たくて
そんなときでも思い出すのは
いつもいつでも
あなたの事ばっかり
冷えた指先
何度もこすって
あなたの温度に近付けたくて
ごつごつしている
暖かいあなたの手の平を思い出してみた
いつも私の冷えた指先を暖めながら
冷てぇな。
って笑ってさ
あなたの匂い消えなくて
部屋の中でもあなたばっかり
日曜日なのに逢えないから
きっとこんなにも切なくて
冷えてしまうのよ私の指も
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無くしたはずの赤い髪ゴム
あの子が笑顔で付けてました
好きな人に貰ったと
誕生日プレゼントだって
嬉しそうに髪いじりながら
無くしたのはたしか
あいつ(弟)の部屋だったよな
ほんのりほっぺたが色付いて
あの子はとても可愛かった
私のだってすぐにわかったけど
あの子があんまり嬉しそうだから
言うのをやめて
良かったね。と笑ったの
恋する乙女
赤いゴムとっても似合っているよ
私の髪より似合ってて
少しだけ嫉妬した
きっと
あいつも動揺して
何かあげたくて赤いゴム
とっさにあの子にあげたんだろう
馬鹿で
間抜けで
可愛いから
どうぞよろしくね