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安曇の部屋


[124] 公園
詩人:安曇 [投票][得票][編集]

またこの季節がきたね。


肌を刺す風に、枯葉が舞散るこの季節


他愛のない話を何時間も話してたこの公園に

私は一人でいます。




体の芯まで冷えきって
二人で震えて飲んだ缶コーヒー

実はね、コーヒー苦手だったんだ。

とてもとても苦いから




どうしてあの時手を離した?
あの時の想いが、今も胸を締め付ける


どうしてあの時、目をそらした?
溢れるほどに好きなのに




最後のデートの帰り道
あなたはミルクティーをくれました。


本当の最後に優しくするなんて
ズルイよ。


今日
この公園にきたのはね
新しい一歩を踏み出すため


久しぶりに飲んだ缶コーヒー


やっぱり苦くて少し涙が出ました。

2005/10/14 (Fri)

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