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安曇の部屋


[126] マイカー
詩人:安曇 [投票][編集]

一人になりたいときは

いつも車も中にいた。


苦しくて、息もできないほど
苦しいとき。


もどかしくて、
貴方からの返事がくるのを待っているとき


一人で、涙するときも


いつも、車の中だった。



大雑把な性格が一目でわかるほど

車内はちらかっているけど、


ほのかに香る、芳香剤の匂いが

私の心を落ち着かせ


しーんとした、優しさに

ゆっくり我を思い出す。


泣いても、叫んでも

笑っても、歌っても


車は何も言わないけれど


いいよ、

もっと心をだせばいい。


なんて、笑ってくれてる気がするの。




苦しくても、悲しくても

潰れそうに落ち込んでしまったときも


次の日、

何もなかったように過ごせたのは


みんな、この車の中で吐き出せていたから



マイカー


ありがとね。


2006/09/09 (Sat)

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