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安曇の部屋


[136] 時雨
詩人:安曇 [投票][編集]



しとしと
肌にくっつく雨


優しい雨が
雨の匂いと共にやってきた


最近雨の日が増えている


いつもの土手にぼーっと
一人、立っていた


やんわり雨が世界を


静かにやわらかく
濡らしているのがわかる


ねぇ
空も泣いているの?


じっとり
雨が体にくっつき


涙か雨か
僕の顔は濡れていた


草も花も、土も木も

雨を受け入れ


家も道も、風も川も

雨に包まれる




しとしと
僕を包む雨


冷たく僕の温度は下がっていくけど


まるで
僕と一緒に泣いてるみたいで


ほっとした




気が付くと

雨はやみ、澄んだ空が僕の背中を押した

秋の午後

2005/10/26 (Wed)

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