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安曇の部屋


[140] 桃色アイス
詩人:安曇 [投票][得票][編集]

桃色アイスを一口

あまーい顔をした君を

ちらっと横目で見て

にやつく顔を必死に堪えてたんだ


寒い冬に食べるアイス

いつもの公園
二人のブランコ

震えながら食べてる僕ら

これがいいんだよ。
と君は言う


笑いながら僕らは
最後までアイスを食べる


本当は夏に食べたかった

君と二人でこんな風に

だけど
夏まで待てないからさ

今度の夏には君はいない

夢を追ってきらめく街に


公園なんて見えなくなってしまう


頑張れ
と背中を押したのは僕だけど

今も君の心変わり期待してしまうんだ


忘れてほしくないから二人して

季節はずれのアイスを頬張る




桃色アイス最後の一口

悲しい顔をした君を

ちらっと横目で見て

涙溢れそうになったのを必死に堪えてたんだ


2005/10/30 (Sun)

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