ホーム > 詩人の部屋 > 安曇の部屋 > 冬の道

安曇の部屋


[158] 冬の道
詩人:安曇 [投票][編集]

光りが流れる冬の昼
ひだまりぽかぽか夢見心地

冬の吐息に染められて
日に日に色付く並木道


切なく感じる瞬間が前より増えているんだ
何故かわからないけど


僕の右手がいつも冷えている
君の温度を知ってから


色付いた葉っぱの雨
車が通るたび舞い上がる落ち葉

君と見られるこの景色

君と過ごせるこの時間

手放せない




光りが流れる冬の午後
ひだまり、君の手、優しくて

冬の吐息に染められた
色付く並木道

僕らも染まる


冬の吐息に染められて
私も恋しく色付いた




ふと君が目を閉じて浮かぶ人が
僕でありますよにと

静かに祈り


光りが流れるこの時を
できるだけ長く歩いてた

2005/11/30 (Wed)

前頁] [安曇の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -