雨が降って、にじんだ顔が僕をゆっくり飲み込むんだ。雨の日は、思い出すから嫌い。雨の日は、探してしまうから嫌い。雨の日は、君がいないから嫌い。あの日も雨だった。とても、寒いよ。夏なのにだよ、重症でしょう。
[前頁] [安曇の部屋] [次頁]