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安曇の部屋


[362] けしごむ
詩人:安曇 [投票][得票][編集]

一生懸命消しゴムで消していた

真っ白なノートを

一生懸命消していた


何を消したいのかわからない。


あなたを忘れたところで

終わりになんてできないし

ならない、ってわかってる。



一生懸命消しゴムで消して

ぬれたノートはボロボロと破れて


消しゴムもボロボロに崩れて

小さくなった。




私は好きだったんだ。



好きだった。

もし、あなたが忘れてしまっても

消しゴムで何回消しても


私は、好きだったんだ。

2009/06/02 (Tue)

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