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安曇の部屋


[46] 秘密の帰り道
詩人:安曇 [投票][編集]

  もういいかい?


陽は落ち、薄暗い
僕らの秘密の帰り道

田舎の街、川原の近く
一本道の土手の上

いつも僕らはいつも一緒で
一緒が当たり前だった

時は過ぎても
いつも僕らは一緒に過ごす

自然に僕らは
〈愛しい君〉に変わりゆく

誰も入れない
僕らの秘密の帰り道

誰も知らない
僕らの秘密の帰り道


  もういいかい?


  まあだだよ。




二人が離れる時は
僕らの心が壊れる日




―もういいかい?




日は落ち、薄暗い
僕らの秘密の帰り道


田舎の街、川原の近く
一本道の土手の上




僕らは二人で一つ
一つを離す方が悪いんだ


ゆっくりと歩いてこう
何処までも、空の道




―もういいよ。


2010/12/21 (Tue)

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