詩人:安曇 | [投票][編集] |
もういいかい?
陽は落ち、薄暗い
僕らの秘密の帰り道
田舎の街、川原の近く
一本道の土手の上
いつも僕らはいつも一緒で
一緒が当たり前だった
時は過ぎても
いつも僕らは一緒に過ごす
自然に僕らは
〈愛しい君〉に変わりゆく
誰も入れない
僕らの秘密の帰り道
誰も知らない
僕らの秘密の帰り道
もういいかい?
まあだだよ。
二人が離れる時は
僕らの心が壊れる日
―もういいかい?
日は落ち、薄暗い
僕らの秘密の帰り道
田舎の街、川原の近く
一本道の土手の上
僕らは二人で一つ
一つを離す方が悪いんだ
ゆっくりと歩いてこう
何処までも、空の道
―もういいよ。