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檸檬水晶の部屋


[3] 悪夢
詩人:檸檬水晶 [投票][得票][編集]

女に似ている。
毒々しい悪の蔓延る紫の空間だ。
一匹の猫がいた。
"汝、何ゆえ恐れるか。"
猫の目は妖しさに鈍っていたが、わたしを恐れさせるには十分なのだ。
お前が、とわたしは答えた。
猫は途端に長い睫毛と輝くほど赤い唇を剥き出しにして
"食ろうてしまおうか"

わたしは飴色の瞳を見た。

2012/08/11 (Sat)

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