詩人:黒 | [投票][編集] |
歌ってよボーイ
歌ってよ僕に
スピーカーごしにきかせてよ今日も
僕らにぴったりのメロディー
鳴らしてよピアノ
彼みたいに素敵に
君のピアノがききたいよ
英雄達の詩集破れて散らばる
僕がギターを弾くからさ
むちゃくちゃに弾いてみせるから
君が笑顔で歌ってくれよ
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悠久の時の流れ
人の生き死に長いか短いか
悠久の時の流れ
激情に落ちて美しいモノに震える
悠久の時の流れ
人が生まれて思考をもつ
悠久の時の流れ
ずっと終わりがない孤独と悲しみ
悠久の時の流れ
見たこともない風景がきっと広がる
悠久の時の流れ
このビル達も人との出会いもきっと
悠久の時の流れそれすらも
宇宙から見ればどれほどか
悠久の時の流れ
死んで初めて止まるならそれもいい
悠久の時の流れ
今一歩を踏む
一秒に音を鳴らす
今一歩一瞬に鳴る
届け
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黒い石
太平洋にくれてやる
黒い石よ太平洋に流れゆけ
流れて混ざれ
いつか誰かの手に渡っても
永久にそこにあり続けても
異国まで流され続けても
誰かの涙で黒さを増しても
私を覚えていて欲しい
傷だらけの黒い石
太平洋にくれてやる
永久に人と永久に海と混ざれ
それでも過ごした時は存在する
滅びゆくまで混ざれ
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雨…
傘をさすのが嫌いでもここでは関係ない
傘はささないが濡れるのが好きな訳じゃないから
菓子でも食いながらゆっくり帰るよ
脈々と流れる路線と生活
確実にそこに存在するという事実
幸せも不幸せも
志すらわからなくなる
山あいを通り抜ける白い竜
顔も尾も視界に入らないくらい大きい
本当にあの雲から飛び出してきたのだろうか
竜を追って気付けば母のふるさとに
そこには曲刀を持つ者はいない
ガムを咬む少年
見つめる先は文明の死
その下には美しい者の死
大好きなレストラン
愛想の悪い店員
風でできる水面の波
幾つもの波紋を作る
ただ人だけが思う…
ただ人だけが思う…
元は全てあなただったんだろう
寂しく大きくて美しい
全てがあなただった
私はあなたからもらいすぎた
何もかもあなたに無い物を求め過ぎた
そしてこれからも
これからも
人間だけが…
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壊れるくらい白鍵を叩き
沈み込むほど黒鍵を叩いていたんだろうか
ああ
いったい何億の鍵盤に触れてきたんだい
ねぇ
いったいどれだけ音と戯れたんだい
どんなに凄まじい想像力で楽譜を書いたんだい
何千何百と
音無き時代に
繰り返される修練と喜びが
まるで宇宙を作り出すかのように
きっと
狂ってしまう程の愛で
色も凍る程の悲しみとともに
楽譜を
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私はピアノが弾きたい
青い空と白い雲を見上げながら
私はピアノが弾きたい
緑の草原で心地良い風を受けながら
私はピアノが弾きたい
あなたとパンを食べながら笑って
私はピアノが弾きたい
愛しい人と過ごすより
私はピアノが弾きたい
真っ白い部屋で楽譜だけを読みながら
私はピアノが弾きたい
真っ暗闇の中でただ音だけを聴きながら
悲しい時はピアノを弾きたい
嬉しい時はピアノを弾きたい
私はピアノが弾きたい
いつか死ぬその日まで
私はピアノが弾きたい
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青い音 雨、雨、雨
降る雨の音と青いピアノ
コートには水滴がポツとポツとポツと落ちて
古いヘッドフォンは壊れてしまいそう
構わない
私は歌い出し天を見上げる
傘はいらない
真夜中の散歩
青い右手
優しい左手
雨、雨、雨
降る雨の音と青いピアノ
青の音と青い雨
真夜中の散歩
素敵だから傘はいらない
ありがとう
朝になったらあなたに返します
黒いピアノで
短調を
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常にこの街に狂う
ゴミが似合う街
我が街
黒服がうろつき学生達は闊歩する
人混みを避けて避けて酒を飲むだけ
働いて食って寝るだけの街
いつもの公園には服をきた犬達と甲羅を干す場所がようやく見つかった亀
冷めた視線を送った後噴水は良く見ると粒に見える
後ろから彼がやってきた
仲間達と街をうろついたら朝には帰るよ
公園も夜は違う顔
6階はもう無い
それでもここに歌うよ
ゴミが似合う
やっぱりゴミが似合うな
ゴミが似合う街だな
ひとり笑い歩く
人混みを避けながら
避けながら
避けながら
避けながら夜へ
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修練につぐ修練
旋律 破壊 想創
無限 宇宙 感情
修練につぐ修練
全て真実
それが嘘無き真実
その瞬間が言葉無き真実
修練につぐ修練
偽り無き真実
偽り無き音
言葉無く音