詩人:黒 | [投票][編集] |
寸で止めたとしても
気の狂いは無く
ふと絶望の中にいたとしても
モノを生むことが出来る脳と両腕に感謝
私は考える
私は制約の中にいる
しかし私は限りなく自由でもあるんだ
私は考える
私は無限
私は私である
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手のひら青い音に息を吹きかける
遠い宇宙まで飛んでいけ
色を好むなら黒
このまま殻に包まれ続けるのは辛い
もし殻を破っても結局中は黒い
青く赤く白く黒い
結局は黒い
かまわない
結局好む色は黒い
求める色は黒い
彼女の黒い髪の色の次に綺麗な色になりたい
あの歌の名前より黒く染まりたい
あの街じゃなきゃ永久に輝けない
さよなら
宇宙まで飛んでいけ
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自由への渇きが私を走らせる
渇望する
私は檻を噛み砕く無限の猛獣
私は集約された無限の閃光
私は青と雨を混ぜ込んだ無限の滝
無限が地獄で無限が極楽
私は魔王
ひとつ
奏でてみせようか
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高みを目指す英雄を後目にunder groundを掘り進む
宇宙を無限に想造
修練とストイックの最深へ
高み 英雄が登りつめた天
すなわち白がここまでも眩しい
こちらまで照らしたつもりでいるのは止めろ
違うのは色
違うのは思想
修練の先に栄光はない
ストイックであるがゆえ天を拒む
地から向かうさらなる先
掘り進んだunder ground
宇宙の断片に出会う
きっと最深部は底が無いブラックホール
初めて見るであろう景色は天とあまり変わらない
共に無限
違うのは色
違うのは到達点
天 栄光と人のhigher ground
地 景色なきunder ground
栄光を背に最深へ向う
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嫌われた本の話
古い本屋の本棚の上
おそらく人間にしたら女であるその本
内容はきっといろんな意味で悲惨だ
前の持ち主の手を離れさまよう
彼女は棚の中一番の嫌われ者
後ろ指を刺されながら新たな持ち主を探す
宗教的な表紙がさらけ出されたその時
彼女を手に取ったのは俺だったのか
俺じゃなかったのか
彼女が棚から抜き去られるその時
飛ばされる罵声の数々
生きた本からも死んだ本達からも
彼女はそれでも棚から離れるのを拒んだ
黒だったか白だったか
俺だったのか他人だったのか
彼女が新たな持ち主の手に渡ったたのかどうかはわからない
果たして一度でも読まれた事はあるのだろうか
彼女がはっきり拒んだ事だけは覚えている
赤文字のタイトルに惹かれた
それは俺だったのか
他人だったのか
虚無だったのか
あの本の行方も新たな持ち主も誰も知らない
果たして一度でも読まれた事はあるのだろうか
嫌われた本の話これでおしまい
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ヘッドフォン耳にしたその時
左右から脳の中を駈ける
それは波打つイメージ
首を降ってこじ開けろ
今度のは青と白の閃光だ
残像と瞬きの瞬間に
残像と瞬きの瞬間に青と白の閃光を見た
そいつはうねる波のイメージ
重い腰なら首を降ってこじ開けろ
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真っ暗闇で鳴るは音楽
残光は緑色の目の玉
猫の目のように残る
月に向かって真円のべースをスラップ
聴覚は部屋中に冴え渡り
登りつめては落ちてゆく
砂時計の砂のように
ああ
その中だけに絶頂を
その時生きる喜びを
主よ人の望みと喜びとは
我が主はミューズ達
それこそが私の性だろう
我が主ミューズに一生涯の忠誠を
我が主ミューズに一生涯の破壊と想造を
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ギタリスト高級ギターを貸して
愛は飽きた
女の子 アイスを買う
彼女を癒すのは古いレコードだけで
二番線
裸ギターのチンピラに出会う
黒ずくめ
奏でるブギもブルースもたいして欲しくなかった
女テレーゼを歌う
黒いサングラス
もどかしい布団の中で見せ合い
「すぐにでも出ていって下さい」
早く朝になって
早く朝が欲しい
見るそれは
肉を頬張る人間達の狂宴
少しだけ参加
脱却して下り電車に
ギタリストフォークギターを貸して
愛とゆう言葉には飽きた
残ったアルコールは残骸として処理