詩人:琉維 | [投票][編集] |
午前零時の鐘が鳴る。
(嗚呼
今日も下らない1日が終る)
鳴り終わる鐘音と同時に
冷たく冷えた指を絡ませて。
温く湿った舌を絡ませる。
(そうやって次を迎えては、
今に希望を。)
絡ませた指先を
さりげなく外しながら。
下らなく先立って行くモノ。
重ねる手。
軽く握り
上下に動き始めたその手付きに
(嗚呼今日もまた快楽の遊戯)
紅く濡れた口唇に
先立つモノを螺子込ませて、
ベタつく唾液と
口内の熱さに 消える声。
ベタついた舌の動きに
戯れながら
其処に有る穴の奥へ
螺子込め。
唸る理性に、
狂った脳が
我を忘れてまた暴れだす。
涙を浮かべて
口を震わせながら
消えそうな姿が愛しく
快楽に溺れながら
働き続ける腰の悲鳴が
此処で。
(抜いて遣るのは勿体無い。
俺はお前の其処に…
熱く抜け出た其れを流し込んでやる)
そしてまた
午前一時の鐘音が
俺の記憶を奪っていく
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見えすいた言葉で
夜中に大量の着信。
下心が出過ぎて、
気持ち悪い。
一人
そうやって
うわついた下心さらけだして
踊ってればいいのよ
あたしは
あんたのソレが近づかないように
只ずっと
嘲笑うだけ。
一人馬鹿みたいに
踊り続ければいい
あんたの下心なんて
受け入れる気なければ
付き合う気もない、
只、今あんたを
手の上で転がして
その下心見ながら
笑ってるだけ
あたしの隣で
笑って
触って良いのは 彼奴だけ
そうやって勝手に踊ればいいの。
そうすればきっと
何処かの下心欲しげな女(あいつ)が
拾ってくれたりするんじゃないの?
キモチワルイから
其れ以上此処へ
近寄らないで。
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目の前が真っ白になって
走馬灯蘇る記憶
(嗚呼此で終わり)
目が覚め
目の前に広がる残骸の渦。
真っ先に探る貴方の手。
見つけた手を握る
あたしの前には。
真っ赤なガラス。
額に滲んだ血液が
あたしを深く落とす
握った手を握り変えし
微笑みながら
(大丈夫)
救われて
這いつくばって。
残骸の奥から見を乗り出し。
自然と溢れた涙を
堪えられず
泣きじゃくり
只呆然と立ち尽くす。
(嗚呼、あたしも
あなたも生きていた。)
平成十七年六月六日
この世が
残骸に埋もれ灰になった日
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瞼を腫らしたあたしが
淋しいと嘆く
あなたは
優しく、一人にしないと
呟いた。
その度に心の奥
裏に残るのは、
嘘。
嘘って壁があたしの前で
笑みを浮かべる。
あなただけは信じて居たい
だから淋しいと言う。
一人にしない。
あなたの決め台詞。
これを期待しているのに、
嘘と上から決めつけて、
泣き止んだ目にまた
涙を浮かべた。
そして
あなたに
今迄に無い以上に
甘やかされて、
可愛がられたかった
計算。
あなたが遠くに行きそう
怖いから涙を浮かべ
繋ぎ止めようとする
あたしは
酷い女と笑われるだろう。
そんな事を考えながら
あなたの前で
喉をならし
泣いてみる。
可愛がって
甘やかされて。
独占したいだけ
あなたを
それでしか
繋ぎ止めるモノがないあたしは
どう、
此処で生きればいいのですか。
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嫌々、足を開き
嫌々、服を脱ぎ捨て
言いなりになってみたりする
口に入れてみたり しながら
足を開いてみたりする
あたしに軽く触れる
貴方は何時もより優しい。
なぞる指は的を探し当て
頬を赤く染めて
息を殺しながら
快楽へ持ち込む。
あなたが好き
嫌々のようにしているけれど
満更でもない。
あなた以外だれかとなんて事たまにあなたは言うけれど
それはない。
敢えて言うなら
あなただから
口に入れた訳で
あなただから
其処の穴見つけた訳で
あなただからあたしの
的をしってる訳で
あなた以外とsexなんてしたくないわ、
あなたとだから
イクとこ迄落ちちゃう位
崩されるのに。
嗚呼
そうやってまた
あたしを
あなたのモノにしようとする。
その独占欲嫌いじゃない、
ましてもっと
絡み付いて抜けられないくらい
二人で落ちたいのに
あたしはあなたの◎◎◎が欲しいのよ。
それじゃなきゃ
感じてあげない。
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昔と変わらない
性格
声。
昔と変わっていないと思ってた
あたしの
全て。
昔はね、
笑って話すあたしが居る、
時に、
言葉を選ぶ。
ふと
思う
昔はねの言葉に
脳が軽く
ショートして
フラシュバック。
走馬灯蘇る
過去今のあたし。
見たくない
あたしが、
見える。
何千キロも離れた高台から地下を望む。
張り巡らされた
繊細な糸。
世間の波に呑まれては変わり果てたあたしが
もがく。
変わりたくないと、
頑なに拒む。
裏腹に変わる時間とあたし自身
認めたくなくて
ただ
声を殺し
感情を殺し叫ぶ
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思考回路、繋ぐ
プラグが緩み、
瞼の奥が
濡れて、
視界が歪む。
酷く
生ヌルイ汗が
額に滲んで。
ふわっと、
揺られながら
口に流し込むは
記憶の薬。
見えない過去を
下らない明日を
引き裂くかの如く
口に流し込み、
惜しげもなく
塗り潰す
闇が深く
霧が広がる
窓一面。
探すは貴方の
青白の影。
其処に居ますか?
声を聴かせて下さい。
手を握って下さい
眠れない夜は
あたしの隣で子守歌を
出来れば小さく
真っ暗な部屋で
緩み、飛ぶ
暖かい温もり
声 記憶
どうしょうない夜には
隣で優しく
抱きしめて
頬に軽く口吻を
貴 方 は
其 処 に
居 ま す か
壊れたあたしを
優しく包み
泣きつかれた
あたしを
抱きしめてくれる
貴 方 は
其 処 に 居 ま すか
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最愛の人になりたい
其処迄欲を広げる程
悪い女にはなりきれない。
何処の位置で有っても
あたしは
貴方の特別だと云う
そんな何が欲しいだけ
あたしだけは
特別なんだって 云う。
何が。
見付からなくて
見えないから
特別なんだと
分かっても
求めては
貴方を困らし
あたしは泣き叫ぶ
そんな悪循環中で
あたしは
心地好さを
貴方から見付だす。
上部で重ね塗り潰した
綺麗ゴトに聞こえる
あはしが思う
理想の言葉。
それは
ある意味、
最愛の人になりたい と
云う言葉よりも
特別なモノと云う存在で
居たい。 と
云う我が儘の方が、
一番
汚くて。
ズルイ女。
其れを
知っても あたしは 只
あなたの 隣
ただ 特別 で
あたしだけの 何か が
欲しい だけ。
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聴こえてる 声を
聴かない事にして
見えてる モノ を
見えてない事にした
そうやって
距離を置く。
そうやって
愛想笑いを 振り撒く
そうやって
生きてきた。
丁度良い距離。
風通しの良い
痛くも
痒くもなく
心地良い風が吹く
愛想笑いも無気力で
偏頭痛が止まらない
フラフラ 絡む
足取り で 歩く
何時もの通学路
喉が妬けて 声が出ない
上がる体内温度に
止まない吐気 は
拒否反応の 証
愛想笑いも
下らない
見栄の張り合いも
誰かの顔色 伺いながら
卑屈に小さくなって
生活していくのに
ただ少し 疲れただけ
そう投げ捨てながら
足早に姿を消すあたし
そうやって また
変なプライド。
殻の中に一人
真っ暗な中で
叫び吐きだした
絶望論
誰も
聞いてくれなくて
誰も
振り向いてくれなくて
ただその言葉に
反応するのは
あたしが
大嫌いな
あたしの分身
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躰に残った
紅く 擦れた 傷
脳に残った
黒く ヌルイ 記憶
其処の穴に 残った
太く 暖かい 感触
只 夢
此処が 嫌 と叫ぶ
脳が 求める 快楽の 戯
裏腹に求める 心理
崩れる あたしの
声 躰 脳 穴
.ス ベ テ.
あなたが くれる。
深く眠る 夢の奥
快楽にも似た 夢の奥
あたしの鳴く 声
闇に掻き消された
シルエット
声だけが響く 此処の奥
濡らした唇
濡れた 其処
濡らした 此処
脳も 心臓も
此処も 其処も
明日も 今も
昨日も これからも
全部掻き乱し
哀れみの夢の中
胸の 此処
小さく 開いた 穴
深く 落ちる 前に
舐めあう 傷
美味しい と
笑えば いいの