詩人:空白 | [投票][編集] |
真実も
倫理も
夢も
希望も
飴玉のよう
味わい尽くしたら
消えてしまう
口に出す前に
霧散してしまう
だから
僕は
ホントになって
欲しいことは
言葉にしない
嘘にまみれて
消えてしまうから
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或いは
意味が
嘘を彩る
エッセンスで
大袈裟に
かっこよくが
気持ちいいなら
口が裂けた
獣になればいい
言葉は凶器だ
債権だ
知らず知らずに
スカスカになる
世知辛い世の中
その癖
大事なのはと
違う言葉を
付け足すしまつ
テキストと辞書は
閉じたまま
中身のない会話で
煮詰まりはしない
抜けているのは
螺子でなくて
ノートの中身
はやいはなし
ひとつひとつ
吹き込んでいた
変換機能は
ボタンがきかない
やる気のない
ゆえに
余計な言葉の
ラインナップで
理解できなくて当たり前
ルールは聞かない
連想ゲーム
露骨に無視が一番だと誰かが言った
解り合えるのは
儚い
人の夢ですか。
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舐めてみれば
甘さが
舌を慣れさせる
少しだけ
影を落とすのは
君が白い
嫌われ者だから
魅惑的な音に
切ない手のひら
ザラザラと
君が被る
淋しさと
舌に広がる
冷たさに
重ねた
止まらない
僕以外への
アイロニー
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カチャカチャと
操作して
ゲームオーバーに
なったら
リセットして
生きて
死んでを
繰り返して
眼が死んでく
想像の種が
腐ってく
イライラが募って
手当たり次第に
ぶち壊して
なんか
スッキリして
またしてみようかなとか
思ったりして
なんか
クダラナイよ
全てが
押してくれませんか?
僕のリセットボタン
ねぇ
神様
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喧騒から
聞こえてくる
悲鳴と嘆きを
BGMにして
自由について
思考する
過去から
聞こえてくる
悲鳴と嘆きを
BGMにして
平和について
黙考する
科学に圧された
現実から
聞こえてくる
溜息と諦めを
BGMにして
夢を
雲のない空に
描いてみた
地上から
聞こえてくる
悲鳴と懺悔を
BGMにして
神について
あらゆることを
言ってみた
使われすぎた
言葉たちは
磨耗して
形がなくなっていく
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急に知らない
子たちと
一緒に
買わされた
缶詰
ラベルに知恵
お父さんと
お母さんは
ずっと笑ってた
嬉しそうに
ずっと
手に持たされて
いたから
好奇心から
開けてしまった
記号が溢れ
目の前で
式になる
触れたものが
次々変わった
地面が階段に
洋服は制服に
玩具は文房具に
どうすれば
いいのか
わからないまま
お母さんの目で
机に縛られ
無駄なものを
捨てられ
余裕がなくなった
見えてたものが
見えなくなって
頭に詰め込ました
要るのかどうか
解らない情報で
見えなかったものが
見えてしまった
視界は広がり
不思議さや
夢への
視力は落ちて
結局
その頃の僕等に
何を見せたいのか
解らないんだよ
文科省さん
僕は缶詰じゃなく
種が欲しかった
元からあるものを
詰め込むんじゃなく
自分で育てたかったよ
ねぇ文科省さん
僕等が
欲しかったのは
ゆとりじゃなくて
そうぞう力だったと
思うんだ
だって
今、見えるものを
美しいって
守りたいって
思えないから
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助言は
たくさん
頂きました
でもそれは
僕の空白を
浮き彫りにする
だけでした
埋めるのは
僕だと
みんなが言うので
ひとつひとつ
埋めていくのですが
結局
みんなが
何を言いたいのか
わからないのです
それでも
答えは
僕が出すのだと
みんなは
言うのです。
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夜中に
馬鹿なこと
考えてみた
僕らは
言葉を使ってる
けど
ほんとに
言葉を
使えてるかって
ほんとは
僕らが
言葉に
操られてるんじゃ
ないかって
真剣に
ばかばかしく
呟いていた