詩人:空白 | [投票][編集] |
溢れた色
歪な心
嘘つきな唇
笑顔は仮面
幼さは歯がゆさ
加速度を増した
気づいてと
空虚を抱える街に
喧騒の中
こだまする声
冷ました夢
沈んだ希望
数字に変わった
切ない日常
そらんじる台詞
楽しく演技
散らばる記憶
繋がりは細く
展開は読める
閉じ込めた感情
なくしたものと
似たようなもので
温もりの外
ネオンの下
野良猫と僕
背景に浮く
光は遠く
震わせる冬
平和は別に
欲しいのは行き先
抹消した勇気
見果てぬ明日
矛盾な世界
目隠しして
目次を指さす
安売りする優しさ
愉快な怒り
読んでいくお話
螺旋の階段
リング
ループは
連鎖して
路地裏で果てたら
藁さえつかめずに目を開けたままだね
詩人:空白 | [投票][編集] |
裸眼0.09の世界は
見たいものだけ
見る世界
イヤホンつけたら
聞きたいものだけ
聞く世界
喋りたいことだけ
喋り倒して
楽しい世界
1b先から
ぼやけていって
のっぺらぼうが
沢山いるよ
見えるものも
二重になって
これがホントの
姿でしょ?
眼鏡かけて
ハッキリしても
建前だらけ
言葉が寒い
裸眼0.09じゃ
少し見えない
この社会
ちょうどいいよ
見たいものだけ
見れるから
ちょうどいいよ
これ以上
失望しなくて
すむからさ
詩人:空白 | [投票][編集] |
どこからが嘘で
どこからがホントで
いつから生きてて
いつ死ぬのかとか
建前はどれだけ
使えばよくて
本音は常に
隠すのかとか
科学はどこまで
ヒトを壊して
堕落をいくつ
創るのかとか
天国には
また暮らしがあって
地獄には
絶叫があって
どちらがより
苦しいだろうかとか
理性があるから
人間であり
欲望があるから
人間である
矛盾とか
幸福の中の不幸と
不幸の中の幸福は
どちらが大きいとか
心は何処にあるの
僕は誰なのとか
感情はほんとに
電気信号や
病気みたいな
名前のせいなのとか
答えのない問いを
幾つ
上げられて
ヒトはどれだけ
取り敢えずの
解答を
作るのだろうとか
僕らは
答えが欲しいのか
それとも
疑問が欲しいのかとか
僕らの脳は
言葉を覚えたことで
進化を止めたのか
それとも退化
し続けているのかとか
くだらなく
無意味で
無価値で
でも僕の心を
とらえて離さない
詩人:空白 | [投票][編集] |
あちこちに
いろんな私が
嘘なんだ
演技なんだよ
オリジナルは
仮面の下で
消えていく
苦しいと口に出せない
決してね
怖いんだ
寂しくて
死んでしまうのはうさぎ?
スマイルは
世界の慣習
それは私の苦痛
耐えられないのに
沈黙はイヤ
強さを下さい
テレビだけ本だけが
友達じゃないように
長い長い
人形生活
抜け殻なのに
眠りは覚める
望むならば一生
背景が変われば
表情も変わる
普通が解らない
部屋で一人きりの私が
ほんとの私?
ママも知らない
みんなも知らない
無理してるの私
メカになったら
もっと楽かな
休みたい
ゆっくりと
余裕が欲しい
らしさって何?
理解できない
留守番中の私には
連想できない
ロボットの私には
私って誰?
誰か教えて
詩人:空白 | [投票][編集] |
立ち止まったまま
根付いた脚
その心地よさに
眠った本心
何もない平和と
行き当たりばったりの
欲望とを
秤にかけて
はみ出したまま
築き上げた壁を
壊す勇気も
密かに重ねた夢を
叶える努力も
足らないまま
僕はココにいる
詩人:空白 | [投票][編集] |
生まれてきてから
?だけ
増えていき
数えるのも
めんどうで
本当に
知りたいことでは
ないのかもしれないと
自分で
また増やす
悪循環で
。で
結べる時は
何時だろうかと
またいらない
?が浮かんだ
詩人:空白 | [投票][編集] |
僕らは蝶だ
日常という
守られた世界で
思い思いに
飛んでいる
僕らは美しいだけの
平和という
花を必要としない
外敵のいない
温室で
実体のない
恐怖を
所望している
真実という
苦い蜜を
舐めるより
どこか
荒れ果てた場所に咲く
毒々しい花の
甘い蜜を
想像力で舐めながら
どうして
酷い
可哀想と
リンプンを
撒き散らすだけ
その羽の模様に
そのリンプンに
毒がある
僕らは
蝶ではなくて
蛾だと
そこは
温室ではなくて
荒野だと
早く気づいて
詩人:空白 | [投票][編集] |
喉を絞って
出る声が
どれほどのことか
言葉は
何処までも
届くというのは
嘘っぱちで
言語の壁は
越えられない
数えるのが
億劫なほど
ヒトは溢れて
学術的な
繋がりしか
無いのだと思う
わらわらと
目の前にある
問題点に
うんざりしながら
それでも
退廃が
空気中に
散布されて
久しいが
限りなく
無力な
限りなく
無意味な
言葉少なな
僕の言葉で
伝えたいこと