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空白の部屋


[170] 無音
詩人:空白 [投票][得票][編集]

深夜二時
誰も彼も寝静まった
夜の帳

何も聞こえない
というのは嘘で

いつも
無音の音階に
包まれている

静寂に潜む
確かな音は

僕にしか
聞こえないのか

自然と澄んだ
鼓膜に響く

怒りと
悲しみと
寂しさが
煩くなる前に

仕方なく
忙しなく
親指を動かし

深夜三時
どこまでも
深く深く
僕を包む

2007/05/19 (Sat)

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