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空白の部屋


[89] 下唇
詩人:空白 [投票][得票][編集]

空気に触れたら

僕の気持ち

関係なくなるからって

下唇を噛む癖

僕を無視して

誰かを

傷つけないでよ

僕はそんなこと

思ってないよ

そんな悔しさで

そんな悲しみで

僕は血の味を

初めて知った

唾液で腫れて

痛いんじゃない

空気に触れて

痛いんじゃない

言葉に埋もれた

世界が痛い

世界が憎い

だから僕は

君に

言われても

直せないんだ

2006/11/04 (Sat)

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