| 詩人:チューリップの花束 | [投票][編集] | 
物足りなかったら言ってとか君は言うけど 
別に物足りないわけではないんだ
そう僕が高望みしているだけ
たぶん僕は実力以上の事を望んでいる 
そしてそれを君もわかっているんだ 
僕にその力がないということを君は知っているでしょ 
だから会いたい会いたいって何度だって思っても
君は僕に会おうとはしないんだ
もし僕が絶世のイケメンだったり 
或いは芸術センスにあふれたお洒落な青年だったら 
君はずっと前に僕にあっていたんだ 
だけどボクはそうではない
これは泣いたってどうにもならないこと
すごく歯がゆいけどね
最初は手紙のやりとりができれば舞い上がってた
なのにそれ以上のことを望むようにいつのまにかなっていた
今だって君の言葉全部 全部に涙が流れる 
僕の心は確かに君の言葉を欲している
なのに今の僕は何の現実的将来展望もないことを続けていていいのだろうかと迷っている
君は僕の役割を手紙の係と定めたんでしょ
つまり君にとってはちょっとしたお遊び 
現実的な関係は望んでいないんだ
いいよ、君とここで夢をみるのが僕の役だ
だから好きだとか嫌いだとか僕の心を揺さぶってだましてまでも手紙を書かせた
それは僕が君を好きなのを知っているからだよね
本当のファンだから喜んでしっぽふってついてくる
今まで盲目的になっていたから見えなかったけれどね 
もし自分の姿が自分で客観的に見えるのならば 
僕は自分の姿を悲しむかもしれない
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