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チューリップの花束の部屋


[72] 旋回
詩人:チューリップの花束 [投票][編集]

プライドとかそんなものは意識しないのだが私は焼餅焼きだ
それがここ最近よくわかった
上辺ではその人を認めてるとか言っちゃっても本心は真逆
自分では何の役にも立たないくせに人をうらやんでばかりいるのが実際だろう
考えてみれば凡庸なのは自分も全く同じ
非凡な人なんてそうそうな割合では存在しないからこそ非凡と呼ぶのである

その幸運がとても羨ましい
でも翻って自分に何が出来るのか?
その人は心地のよさや安心を与えたのだろう
気分よく楽しい毎日を過ごしているだろうあなた
自分にその人以上のことを出来ないのなら何の意味もない
いいところまで来たような気になった時だってあったが今はどうしようもなく感じられ諦めに支配されている

そもそも高望みをするようになったことが誤りなのだ
最初は夢にも思っていなかったことが手に入るかもしれないと少し思うようになっていた
そのことが間違いなのだろう
その人を認めたくない、認められない
それでも、冷静に考えて自分だってそんなにいいものではない
同じ時間を重ねていったことは嘘偽りなく楽しく自然で幸せな体験だったが、それは自分だけが見た幻だったのだ

本当であってほしかった!
しかし全部幻想だったのだろう
そんなことがあるはずもなかった
どうして
どうして
どうして...駄目なのだろう、神様

2015/07/10 (Fri)

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