春にクラスが離れてしまって
君と顔を合わせることは
すごく少なくなりました
もう、それは“ない”に等しくて
君は私の存在忘れてるかもね…
…“淋しいよ”…

唯一姿を見られるのは
掃除の時間
あとは廊下ですれ違うだけ


あ。また君の声が聞こえる
どんなに耳をふさいでも
聞こえないフリしてても
君の声は流れ込んできて

『やめて…これ以上
私を苦しめないで…』

なんで？
どうしとそんなこと思ってるの？
君のせいなんかじゃないのに…
全然違うのに…


思ってることとは裏腹に
私は君の声がする方を
向いてしまう
見てしまう
心が
和んでしまう

私、サイアクナ女ダ…


神様、いるんでしょう？
私の未来…
この叶わぬ恋心の行方
知っているんでしょう？
聞こえてるならその答え
聞かせてよ…
私、どうしたらいいの？
ねぇ…ねぇ……


苦しいの
何もできない自分が
もどかしくて
どうしようもないくらい
腹がたって…
すごく…つらくて…
もう、何に悲しいんだか
わからなくなっちゃって…
…バカ！泣いてどうするの！
みんなが心配するでしょ
みんなに悲しい顔させるでしょ
そんな自分の心の中の感情で
涙なんか流したら
まわりが気を使うことになるでしょ…


こんなことで
迷惑かけられないよ
それじゃなくても
毎日迷惑かけてるのに

泣き虫でごめんね…
私弱くてごめんね…
でも
今、とても…
泣き崩れたいです―

その時に私を
支えてくれる人
助けてくれる人
周りにいない気がするよ…
孤独…
ひとりぼっち…
暗闇＝独り…

私…
私…

『ドウシタライイデスカ？』

からあげ
ステーキ
鮭
梅干し
クッキー
チョコ
きゅうり
トマト
リンゴ
バナナ
チャーハン
ピラフ
カニ
エビ
味噌汁
コーンスープ
食パン
菓子パン
アイス
かき氷
八橋
はとサブレ
みかん
いちご
かぶ
大根
オムライス
グラタン
納豆
たくあん
チーズ
マーガリン
パフェ
ケーキ
ハンバーグ
コロッケ
ピーマン
白菜
アジの開き
西京漬け
お好み焼き
たこ焼き
ラーメン
うどん
ピザ
ポテト
スパゲッティカルボナーラ
たらこスパゲッティ
オムレツ
卵焼き
おにぎり
サンドイッチ
友情
信頼
愛情
慈愛
勇気
正義
家族
友達
君の笑顔
君の仕草
君の声
君の……
君のすべて

全部全部

だぁーいすきっ！

生玉ねぎ
生ネギ
セロリ
パセリ
トマトジュース
炭酸の抜けたジュース
生玉ねぎの入ったポテトサラダ
生ネギがかけてある冷や奴
夏の間ずーっと続くそうめん地獄
上手く焼けなかったケーキ
焦げたクッキー
見た目の悪い手作りチョコ
伸びてぶよぶよになった麺類
チーズのあまりかかってないピザとグラタン
辛いもの
熱すぎるもの
ストーカー
変質者
セクハラおやぢ
痴漢
いちいちうるさい教師
ぶりっ子
キザ男
蛾
セミ
勉強
しつこい自分
うるさい自分
君を好きすぎる自分
いつまでも引きずっている自分
君を忘れられない自分

全部全部

だぁーいっきらい！

さっきまで広がってた青い空
いつの間にか消えている

空を見上げれば一面灰色の雲
そしてすぐにどしゃぶりになる
夕立だ

ザ―――

激しい雨
激しい風

雨は道を打ちつけ
風は木々を揺らす

横を通る人々は皆
小走りで去っていく

私は走る気になれなかった
むしろ
その場で立ち止まっていたかった

今、私の心の中も夕立

恋をして楽しかったあの日
晴れた心には
青空が広がっていた

でも今はどしゃぶり、夕立
空なんて見えない―

とても後悔している
なぜあの時
あと一歩が
踏み出せなかったのか
伝えられなかったのか
悔しいよ…

雨じゃない雫が
こぼれ
頬を伝い
落ちる


そんなこと考えているうちに
雨は上がり
雲の隙間から
青空が顔を出した
だんだん明るくなっていき
太陽が見え
出てきた太陽は
あたたかい色をしていた

そういえばもう夕暮れの時間
すっかり忘れてた

オレンジ色の光に包まれる
私の身体は冷え切っていたけれど
心の中はほんの少しだけ
あたたまった気がする
太陽は偉大だね

いつもありがとう
なぐさめてくれて
泣き虫の私を
なぐさめてくれて

私の心の中は
相変わらず夕立

でもいつか
夕暮れ時もくるかな？

夕日は見ていてあたたかくなる
夕日は見ていて切なくなる
夕日は見ていて落ち着ける

心の夕立が過ぎて
夕日が見えたその時
君のことを「思い出」として
心の隅にしまっているだろう

決して忘れることなんて
できないから
「思い出」として

せめてそれくらいならいいよね？

あーあ
早く思い出になっちゃえば
苦しくないのに
どうしてならないんだろう

オモイデニナッチャエバ
クルシクナイノニ……

今になって後悔しても
もう遅いのに…

「コウカイサキニタタズ」

恋はつらいね。

でもそのぶん嬉しいものなんだ…
見ているだけで
話しているだけで
そばにいるだけで……

どうして伝えなかったんだろう…
どうして君だったんだろう…
どうして？
どうして…

みんなにはこんな思い
してほしくないから

今、恋してる人
思ったことは素直に
伝えてください

喉でつっかえてる言葉
全部吐き出してください

大切なことは
自分の気持ちに
ウソをつかないこと

お願い
大切なこと
忘れないで…

友達
うれしい時
たのしい時
一緒に笑い合った

友達
私が苦しんでいる時に
必死で励ましてくれた
そして私も励ました

友達
お互いの恋の話も
たくさんした
本当に本当に
たくさんした

時には２時間を越える長電話で
相談に乗ってくれたりもしたよね？

きみが、ううん。
きみたちが私の隣にいてくれて
こんな私を支えてきてくれたから
だからきっと私は今、ここにいる
存在することができている

とてもとても
感謝しているよ
こんな言葉じゃ
伝わらないかもしれない
でも、ありがとう

きみたちがつらくてつらくて
どうしようもない時
私が支えられたように
色々な
言葉で
行動で
全力で
支えるよ
助けるよ

友達は大切だと
心の底からそう思うから

隠し事なんてしないで！
何でも、何でもいい
小さなことでも
大きなことでも
何かあったら私に言って？

できることは少ないかもしれない
たよりないかもしれない
けど、話を聞いてあげること
くらいならできるから

だから…ね？


これからも
こんな私をよろしく
そして今までありがとう

大切な…大切な…

大好きな友達へ

すれちがう人々
たくさんの人々

どの人にも一人一人の生き方があって
一人一人の恋があって
一人一人個性をもっている

似た人がいてもそれは他人
どんなに似ていても他人は他人
この地球上に同じ人間など
存在しないのだから


私の人生が誰とも違っていないなら、同じなら
そんな人生なんてつまらない
違うから楽しい
違うから誇りを持てる


今、誰かと似ている人生を送っているなら
自分のチカラで変えていく
無理な方向にでも
ねじ曲げてやる

そう
私は誰とも違う人生を歩みたい

歩んでいきたい


さぁ、立ち上がろう

こんな小さな石でつまずいていた
自分が恥ずかしい

この先は霧のようにぼやけて見えないけど
まだまだ先は長いだろう
だから焦らずゆっくりと
自分の道をみつけよう

決して焦らず

ゆっくりと一歩ずつ

確実に進んで行こう

誰の為でもなく

自分の為に

日本の首都　東京

大都市であるここで
すれ違うたくさんの人々を見て
仕事以上に大切なことなどない
とばかりに働く人々を見て

私は気づき、思った

そんなに早く急ぎ足で歩いたら
大切なモノ見失ってしまうよ？
大切なモノ見つけられないよ？
大切なモノ落としてしまうよ？

失ってからじゃ遅いの
落としてしまう前に
気づかなくてはいけないの

ムズカシイけどカンタン
カンタンであってムズカシイ

ほら、君も
早く気づいてあげて

大切なモノの存在に

私の左手の小指
ただじぃーっと眺める

「運命の赤い糸」
とやらが本当にあるのならば
私とつながってる先には

何がある？
誰がいる？

希望を言うとしたら……
君とつながっていたい―


「現実はそう甘くない」
頭に流れてきたその言葉

知ってるよ！！わかってるよ！！
そんなこと誰よりも……
誰よりも知ってるつもりだよ…
必死に反論している自分

だからそれは希望であって事実じゃない
夢であって具現化はしない

架空でいい
真実じゃなくてもいい

君と、君だけと
つながっていたい

そう、ねがう

昔も
今も

これからも

今日
掃除の時間

いつものように
あの場所で
窓から
身を乗り出し
外を眺めていた

雨上がりの空気は湿っていて
少し冷たかった

私はどんなときの空気も好き
だから今日も顔には出さず
心の中で笑ってた

３階のここからは
２本の廊下が見える

１階では男子が
ほうきを振り回し
“暴れてる”に
近い遊びをしている
「子供だなぁ…」

２階は渡り廊下
男子が２人
ほうきで
ホッケーごっこですか？
「楽しそうだね」

その時
私気づいたの
２人のうちの１人が
君だったこと

うそ
今まで気づかなかったよ
すごく損した気分だよ……

君を窓越しで見て
数ヶ月前と変わらない君を見て
私の気持ちも
あのころと変わってない
ってことを知った

変わってないどころか
君と離れてさらに
大きく
強く
なってるよ

「離れて大切さに気づく」
今、やっとわかった

そして君をこんなに長い間
見ていたのは久しぶりのことで
とてもあったかいキモチになったよ

コウカイとカンドウが
同時に心にこみ上げる

掃除の時間は短いけれど
今日はとても
長く
長く
感じました