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珊瑚の部屋


[46] それは罪悪感
詩人:珊瑚 [投票][編集]

ねぇ なんで どうして?
「なんでも相談してよ!」
“うん ありがとう”
きみは言ったよね?
「頼りにならないかもしれない…」
“そんなことないよ!”
そう、言ったよね?

ねぇ なんで?
どうして隠すのよ…
どうして一人で
考え込もうとするのよ…
どうして独り涙するのよ…

そんな時の友達じゃないの?
そんな時の私じゃないの?

今までどれだけそうして
一人で抱え込んでいたの?

表面上は心配かけまいと
無理して笑っていたの?
それなのに心の中は
涙の洪水だったんだね

私の心に乾いた風が吹き荒れる
寒くて冷たい乾いた風

ごめん
ごめんね気付いてあげられなくて
ごめんね上手い言葉かけてあげられなくて

大切なのに
とても大切な存在なのに

きみの異変に気付けなかった
自分が憎いよ…

まただ…
私の心に乾いた風が吹き荒れる
悲しく寂しい乾いた風…
名づけるならば…
何だろう…
それは…それは……

2006/06/25 (Sun)

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