愛と狂気はとても近い、と思う

こわいのは、狂ったあなたで
狂うほどに愛してくれたのはあなた

思い出すと
とてもあたたかい気持ちになるのはあなたで
とても恐ろしい気持ちになるのもあなただ

あなたはあたしを憎んで
狂ったあなたをあたしは憎んだ

時々夢に出てくるの
こわい方のあなた
もしかして今も恨んでる
忘れないよ
元気ですか
元気でいてね

頬が濡れてる

抱きしめてほしいよ

弱い自分

頑張ってて偉いねって

抱きしめてよ

勝手な自分


でも本当はずっと前だ

抱きしめてほしかったの

笑い飛ばせる強さくらい
身についているはずで

思考回路を切り刻んで
仕事

持て余す心があるなら
気の利いたジョークに変えて

月に感じて落とした涙は
人差し指のリングを濡らしてる

君がいないと
泣いた唇をなだめて

ベッドに沈む夜

終わっている恋に

ライターをかざしてみてる

愛しているかなんて分からないけど

君の笑顔がみたいと思った


綺麗に火はつかなくて

香ることもなかったけれど